性能・技術
構造躯体内と外壁仕上げ材の間に設けられた外壁通気層は、土台部分から外壁、小屋裏、棟、そして外部へと続く空気の流れをつくり、壁内にこもりやすい余分な湿気を常に外部へと放出し、木材を乾燥状態に保つ効果があります。これにより、壁の内部に結露が発生するのを防ぎ、構造躯体を長持ちさせます。
当社では外部に面する室内側に「防湿フィルム」を隙間なく張って、日常生活で発生する湿気が室内から構造躯体へ侵入するのを防いでいます。さらに外壁側の全面には、水をはじき壁内側からの湿気だけを透過させる「透湿防水遮熱シート」を張り、外部からの水分の侵入を防ぐとともに、構造躯体内の余分な湿気を外部に放出しています。
基礎と土台の間に基礎パッキンを挟むことで、床下全体に風を渡らせ湿気を排出します。腐朽菌やシロアリの発生を防ぎ、住まいの耐久性をより高めます。
住宅を長く使い続けるためには、適切な維持管理が重要なポイントとなります。そこで、配管の点検や維持管理がしやすい「給水・給湯ヘッダー工法」を採用。さらに、半透明の「排水ヘッダー工法」と排水管をコンクリートに直接埋め込まない「基礎貫通スリーブ工法」を採用し、一層の維持管理性の向上を図りました。また、点検、交換、補修等を行う「点検口」を適切な位置に設置し、維持管理に十分配慮しています。
ピンク色が給湯用、青色が給水用。
メンテナンス性に考慮して1カ所に集めています。
①管接続部がスケルトン(半透明)のため、目視確認できます。
②基礎貫通部が少ないため、基礎強度の低下を防止できます。
③排水埋設配管が削減されるため、外構計画の自由度が広がります。
基礎の埋設部分に基礎貫通スリーブを使用し、その中に排水管を通した工法。排水管の点検やとりかえが容易になります。
天井内の配線確認や、床下点検用の点検口を適切な位置に配置し、交換・補修などに対応できるように配慮しています。