性能・技術
地震から大切な家族の命と財産を守る
耐震等級3と制震装置が標準仕様
NEXTの基本性能である長期優良住宅仕様とムダを徹底的に省いたスペースフレーム工法(空間枠組工法)をさらに進化させ、積雪1.5m対応の防災拠点レベルの耐震等級3を実現しています。
■雪の多い地域でも大きな地震に耐えられる耐震性
当社が採用するスペースフレーム工法は安定した耐震性を誇る2×4(ツーバイフォー)工法がベースです。
2014年6月に当社独自で耐震実験を行いました。試験では2台入りインナーガレージプランを想定した、幅5m近くの大開口を設けた上に、1.5m相当の積雪と家具に相当する5.8tもの鋼材をのせるという非常に厳しい条件のもと加震を行いました。
その結果阪神淡路大震災に相当する震度6〜7規模の加震では、ほとんど損傷しませんでした。その他震度6相当の大規模余震を想定した加震を3回行いましたが、強度を保ちつづけることができました。
オスカーホームの住宅は雪の多い地域でも大きな地震に耐えられることが実証できました。
■繰り返し発生する地震による建物の揺れ疲れと住まう人の恐怖心を軽減する制震装置
建築基準法の想定は、震度6強までであり、繰り返しの地震を想定したものではありません。そこで、想定外の地震に対してさらなる安全をプラスするのが制震構造であり、摩擦を利用した新しい「住みセーフ」が地震の揺れを吸収します。
スペースフレーム工法は床・壁・天井を一体化させて6面体を構成したモノコック構造を採用しています。スペースシャトルや新幹線などにも用いられている強固な構造を住まいに適用することで、地震の力を一点に集中させることなく6面体でバランスよく分散し、揺れ自体を抑える高い耐震性を発揮します。
モノコック構造のそれぞれの面は面材と枠組材を釘で緊結した構造パネル「ダイヤフラム」でつくられています。床構造パネル(水平ダイヤフラム)は揺れに対してもねじれが生じにくく、壁構造パネル(垂直ダイヤフラム)は在来工法のように荷重が1カ所のみに集中してかかるのを防ぎます。
■当社工法
一体化された壁や床が地震や強風など外からの力を面となって受け止め分散・吸収し、変形しにくくなります。
■在来工法(木造軸組工法)
地震や強風など外からの力が柱・梁・筋交いなどの接合部に集中し、部分的に負担が増し変形が大きくなります。
当社工法では釘の使用箇所や間隔、打ち方、使用本数にいたるまで細かく規定しています。また用途に応じた長さ別にカラーリングされているので、規定通りに施工されているかどうかを目視で確認できます。
土台と1階壁と2階壁を帯金物によって緊結することで、上下方向の力(引抜力)に対しても優れた耐震性を保持します。
引抜力が集中する部分には基礎と建物の緊結を強化するホールダウン金物を使用しています。高い強度を誇るスペースフレーム工法に高性能金物を用いることで、より確かな強度を実現します。
大開口を可能にする門型フレームを採用。安定した強度をもつ構造用集成材を用い、柱頭・柱脚の接合部を強固な専用金物でしっかり接合させることで、耐震性を維持しながら大開口をつくることができます。