住宅サイトの販売物件を見るポイント

新築住宅・中古住宅や土地などの販売物件情報を調べるときは、大手の不動産情報ポータルサイトや各不動産・住宅会社などを見ることが効率的ですし、ほとんどの方がそうしているようです。

今回は、販売物件情報を見る際に確認しておきたいポイントを紹介します。

調べておくべきポイント

◆販売価格

販売価格は、自分が考えている予算に見合っているかどうかを確かめる重要な項目です。物件が多すぎた場合には、価格帯とかで絞り込んでみると分かりやすくなります。

また、立地やエリアの相場と比べてどのくらいの水準にあたるのかを確認するためにも、ある程度数件も見ておくことが大切です。

複数の住宅物件が同時に販売されている分譲地では、おおまかな価格帯しか掲載されていないこともあります。

希望の区画が決まっている場合は、表示されている販売価格以外に手続き諸経費とかが掛かるのかどうかなども含めて、電話などで具体的に尋ねてみるといいでしょう。

◆販売戸数と区画数

同時に販売される棟数からは、その建物の環境をおおまかに推察することができます。

たとえば、多くの棟数が同時に販売されているなら、そのエリアは新規で開拓された住宅地であり、入居者も新たに越してくる人が中心であると判断できます。

既に多くの住宅が建っているところよりは、世代的にも近い方が住むことが予想できるので近隣関係が築きやすい環境とも言えます。

また、棟数が多い分譲地は区画が整理されており、道路幅・公園・災害対策なども含めて住宅地として適した条件が整っているケースが多いです。

◆立地環境

立地環境は、現地へ足を運ぶ前に調べておきたい重要なポイントとなります。

サイトでは、自分が住みたいというエリアを絞り込めるので、物件を探す際にはまず、市町村や鉄道沿線などで絞り込みましょう。
販売物件ごとに表記されている立地環境をまずは確認しましょう。

交通利便性はもちろん、小中学校までの徒歩時間や周辺の商業施設および公共施設までのルートを踏まえた生活利便性にも目を向けて見極めましょう。

また、インターネットの航空写真やストリートビューなどで、実際に現地の雰囲気を確かめておくのもおすすめです。

◆土地と住宅面積・間取り

不動産情報では土地面積と建物面積両方をチェックすることができます。

土地と建物の広さを比較することで、庭や駐車場のスペースもある程度予想できます。駐車可能台数や道路面からの出入りのしやすさとか、住宅の正面の方角なども確認が必要です。

サイトでは3LDKとか4LDKなど大まかな部屋数で絞り込んでみることも出来るので家族構成なども考えながら絞り込んでみましょう。。

ただ、リビングに隣接した洋和室などは扉が無いと部屋数としてカウントしていない場合があったり、2つに間仕切り可能な部屋が1部屋と表示されているので間取り図で確認しましょう。

あらかじめ建物の間取りを頭に入れておくと、見学時に確認したい場所をスムーズにチェックすることができます。

◆災害リスク(ハザードマップ)

自治体のハザードマップを利用すれば、購入したい土地の災害リスクも事前に調べることができます。

地震や津波、水害のリスク、避難場所もインターネット上で確認できるので、住所を入力して調べておきましょう。

水害リスクについては、購入前に重要事項として説明を受けることになりますが、最近の線状降水帯による水害も起こりうるので、早い段階で確かめておきましょう。

◆用途地域・建ぺい率・容積率

販売物件には必ず用途地域とか建ぺい率・容積率などが表示されています。

用途地域とは、都市計画法によって定められた、その地域に建築できる建物の種類や大きさ・用途を限定するルールのことです。
おおまかに住宅地域、商業地域、工業地域の3つに分類されていますが、全部で13種類の用途地域が存在します。
用途地域を調べれば、そのエリアがどのような特徴を持つエリアなのかを確認することができるので、あらかじめ調べておきましょう。

建ぺい率は、土地の面積に対して何%の面積を建物の床面積として使っていいのかを示す数字です。
例えば、建ぺい率が50%の場合、100㎡の土地では最大50㎡の床面積を持つ建物を建てることができます。

容積率は、土地の面積に対して建物の全体の容積がどれくらい取れるのかを示す数字です。
例えば、容積率が200%の場合、100㎡の土地には200㎡までの建物を建てることができることになります。

見学に行く前の心得

住宅サイトで販売物件の情報をまとめたら、いよいよ販売物件の見学に出かけましょう。

◆物件の見学

物件の見学においては、じっくり時間をかけて見学したいものです。

先方に連絡せずに直接見学に行くと先客の見学者がいたりして十分な見学ができない場合があります。
必ず、物件を扱っている不動産会社や住宅会社に見学予約を入れておきましょう。

ほとんどの会社がホームページからの見学予約の受付サイト用意しています。見学したい物件に希望日時を入力して見学予約しましょう。
先方から、確定した見学日時を知らせてくれるので、他のお客様とバッティングもせず安心してゆっくり見学できます。

また、住宅の購入は、人生の中でも重要な買い物のひとつです。
焦って購入を判断するのではなく、必ず複数の物件を見学して比較しましょう。

いくつかの物件を見ていく中で、相場観やそれぞれの物件の良さや欠点が分かってくるので、購入予定ではない物件の見学も積極的に行ないましょう。

また、これはという物件が見つかったら、必ず時間帯を変えて複数回見学することが大事です。

休日と平日では交通量に違いがあり、時間帯によっても人通りや雰囲気が変わることがあるので、さまざまな視点でチェックしましょう。

見学に持っていくと便利なアイテム

効率的に物件を見学するためには、いくつか持っていくと便利なアイテムがあります。

周辺の地図、物件の図面や間取り図は、各部屋の大きさや採寸の結果、見学時に気づいた点などを書き込むために必要です。
細かくメモを書き込みできるように、少し大きめのものを持参するといいでしょう。

見学時に確認すべきポイントはチェックリストとしてまとめておくと便利です。見落としや確認のし忘れを防ぐのに役立ちます。

役に持っていくべきアイテムとしては、幅や高さを測るためのメジャー、方角や日当たり確認用の方向コンパス、記録用のデジカメなどありますが、これらはスマートフォンやアプリでも代用できます。

なお、見学時には、かがんで床や壁を採寸したり、高いところにある棚を開閉したりするので、極力動きやすい服装で出かけましょう。

◆見学チェックリストに情報を事前記入

納得のいく物件選びを行うためにも、見学時にはあらかじめ用意したチェックリストを持参することをお勧めします。

住宅を見学すると便利なチェックリストについてはこちら

見学の際には、住宅の部屋・設備別の使い勝手や安全面、耐久性のなど確認しながら点数をつけて見ていきましょう。

人によって気になるポイントや重視する項目は異なるので、自分なりにアレンジするのも良いでしょう。

住宅の見学時には第一印象も大事にしつつ、チェックリストでなどを細かくチェックし、理想の物件かを見極めていくことが大切です。

チェックリストがあると、複数物件を見学した際にも物件ごとの違いが確認しやすくなります。

まとめ

今回は、住宅ポータルサイトなどの情報の見方とポイントについて紹介するとともに、物件の見学について書かせていただきました。

住宅を買うということは大きな決断が必要となります。十分な下調べをしたうえでいろいろな角度から見ても満足できる住宅を選びましょう。

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