失敗しないための「壁紙選びのコツ」
部屋の中で一番面積が広くインテリアのイメージを大きく左右するのが壁紙です。
今回は壁紙の選ぶコツについてお話したいと思います。
目次
まずは部屋のイメージをまとめましょう
壁紙を選ぶ際は、いきなり壁紙を選ぼうとしないことがポイントです。
まずはどのようなイメージの部屋にしたいのか考えをまとめましょう。
「シンプルモダンに暮らしたい」「ナチュラルにまとめたい」「クラシックな空間にしたい」など方向性を定めたら、イメージに合う壁紙を選びます。
理想の部屋とイメージが近い部屋の実例写真などをホームページなどで集めると、よりイメージに近づけやすくなります。
ベースとなる壁紙を選ぶ際には、床材や建具、家具などと調和する壁紙を選ぶことがポイントです。
下に濃い色を、上に薄い色を選ぶとバランスの良い空間に仕上がりやすく、壁と天井には同じ壁紙を選ぶケースが一般的です。
サンプルで確かめる
壁紙を小さなサンプルでみると実際よりは濃く、暗く見えます。
なるべく大きなサンプルやモデルハウスなどで実際に使われてい部屋を見ることをおススメします。
空間の演出を左右するのも壁紙
床→壁→天井の順に上にいくにつれて壁紙の色を明るくすると、天井が高く感じます。合わせて巾木の色にも注意してください。
壁と天井は同じ壁紙を貼ることが一般的には多いです。
しかし、敢えて天井に濃い色の壁紙を貼ると、落ち着いて籠れる空間を演出することもできます。
例えば、書斎や寝室、和室のような落ち着いた雰囲気を演出したい場所には、やや暗めの壁紙を貼った天井が合うこともあります。
また、床のフローリングに合わせて天井に同系色の木目の壁紙を貼れば、木のぬくもりに包まれているような、温かみのある空間が演出できます。
アクセントクロスでおしゃれに
アクセントクロスとは、壁や天井の一部だけ色や素材の違う壁紙を貼ってアクセントにするインテリア手法のことです。
同色の壁紙だけでは単調になりがちな部屋の印象を、ぐっとおしゃれな雰囲気にできます。
アクセントクロスが占める割合は部屋全体の2~3割、つまり壁4面のうち1面に貼ると良いでしょう。あれこれ選びたくなりますが、多用し過ぎるとまとまりのない空間になりがちです。
「おしゃれな壁紙を見つけたけど、広い面積に貼ると派手過ぎるかも」という場合は、ニッチや収納棚の奥など狭い場所にポイントで使用してみましょう。
トイレの壁一面やクローゼット奥の壁などにもおすすめです。
奇抜な柄でも、プライベート空間であれば取り入れやすく、お気に入りの空間になるでしょう。
部屋は壁と天井、床、そして基本的な家具で構成されるため、アクセントクロスを選ぶ際にはこれらの色のバランスを考慮するとよいでしょう。
特に、目に入りやすい床や家具の色との相性は大切です。色味をそろえるか、反対色にすると部屋全体のバランスが取れます。
アクセントクロスの使用例:
↑視野に入りやすい部分のアクセント
用途に合わせた機能性壁紙もチェック
手入れのしやすさ
汚れが拭き取りやすい加工をした壁紙であれば、毎日の掃除がラクになります。キッチンやトイレ、洗面室といった水回りに最適です。
表面をコーティングし、傷がつきにくいようにした壁紙は、育ち盛りの子どもやペットがいる部屋に最適。壁紙の劣化を軽減することができます。
快適な室内環境に
消臭効果のある壁紙は、トイレやペットの過ごす空間、タバコを吸う場所にもおすすめです。
珪藻土などのように調湿作用がある壁紙は、結露やカビの発生リスクを軽減してくれます。
他にも、抗菌・抗ウイルス効果のある壁紙や、アレルギー物質の働きを軽減できる壁紙もあります。
使いやすく楽しい部屋に
黒板やホワイトボードのように絵や文字をかける壁紙は、お絵描きをしたりメッセージボードとしたり、様々な使い方ができます。
マグネットを貼れる壁紙や画びょうなども使えるコルクの壁紙などは、学校からの書類を貼ったり、フック付きのマグネットで何かをかけたりといった使い方が出来ます。どちらも、子ども部屋や家族が共有する空間などに適しています。
汚れた壁紙の掃除方法について
通常の住宅では9割以上がビニール壁紙を採用されています。
ビニール壁紙の場合
スポンジやタオルで吸い取るように拭き取ってください。それでもダメな場合は中性洗剤を布にしみこませて拭き取ります。
壁を拭く時に力を入れすぎると、壁紙を傷めてしまうことがあります。優しく丁寧に拭きましょう。
織物壁紙の場合
乾いた布でやさしく拭き取ってください。濡れた布で擦るのはNGです。
紙や布繊維の壁は、水拭きをしたり洗剤を吹き付けると、壁を傷める可能性があります。
掃除のやり方が特殊なので、壁紙メーカーなどの取扱説明にしたがって掃除をするか、プロに依頼するのがおすすめです。
以上、「壁紙選びのコツ」でした。