住宅に長く住むと起きる【リフォーム&メンテナンス】

住宅を新築し、30年近く住んだら住宅にどのようなことが起きるかを実体験としてご紹介します。

今から住宅を建てようと考えている方も、住んでいく過程で住宅にどのようなことが起きていくのかを、少しでも知っていただければ幸いです。

◆長い年数でリフォーム・メンテナンスした箇所と大まかな費用

新築してから、約10年目までは住宅に大きな問題もなく日々の暮らしを快適に過ごしておりましたが、10年から15年目ぐらいから、劣化や設備の故障などから、リフォームやメンテナンス工事が必要になってきました。箇条書きにしてご紹介します。

外壁の塗替え・外壁リフォーム

築12年目ごろに、外壁の継ぎ目のシーリング部分に剥がれているところがあるのを発見、さらに外壁に触ってみると手に白く塗装が付いたのと全体の色褪せを感じたのでシーリングの打ち直しと外壁の塗装を実施しました。
通常は足場代も含めて70万円~100万円ほどかかります。

外壁については、外壁の種類によってメンテナンスが違うのですが、最もコストが掛からないのが外壁塗装ですが、10年おきぐらいでまた再塗装する必要も出てきます。20年目ぐらいで外壁をカバーしてしまう金属サイディングカバー工法でリフォームされる方も多いようです。
金属サイディング工事の場合は約200万円程度となります。

屋根の補修・屋根リフォーム

我が家の屋根は瓦葺きのため、コロニアル屋根のような積雪による劣化などを起こさないので屋根本体のリフォームはしていません。

ただ、築15年目ぐらいの時に屋根の谷の樋に施工されている板金が酸性雨などで劣化したので、建ててもらった会社のリフォーム部門に板金をやり直してもらいました。約7万円かかりました。

コロニアル屋根の場合は、雪国の場合15年程度で劣化による剥がれや割れなどが起きてくるので、補修は必須となります。塗装にすると安く済みますが、外壁同様10年程度で再塗装する必要があります。
最近では、コロニアル屋根のまま石吹き金属屋根を重ねて張るリフォームをされることが多いようです。耐久性30年と良く、既存の屋根を剝がす必要もないのでリフォームには最適かと思います。屋根面積次第となりますが150万円~200万円程度かかります。

屋根の種類や形に関わらず、屋根の傷みは雨漏りに直結し家を傷める元凶となるので、定期的に屋根の点検をすることをお勧めします。

石油ボイラーからオール電化

 

石油ボイラーを給湯の熱源にしていて、15年以上大きな故障もなく使っていました。ある時期に電力会社にオール電化工事のコストシミュレーションをしてもらいました。その時にオール電化にした方が石油代・ガス代の光熱費コストよりも削減できると試算をいただき、「エコキュート・IHヒーター設置」のオール電化工事をしました。オール電化で60万円+浴室リフォーム90万円も含めて約150万円かかりました。

浴室リフォーム

熱源のオール電化工事と同時に、タイル壁が標準仕様だった浴室を「システムバス」に取り換えるリフォームをすることになりました。
寒かったタイルの浴室をシステムバスにすることで暖かく、自動お湯張りや浴室テレビ、節水シャワー、浴室暖房機なども付いて満足できるリフォームになりました。

オール電化工事と含めて約150万円の見積りとなったので、住宅金利が低くなってきていたこともあり、住宅ローンの残額に今回のリフォーム費用を合算し住宅ローンを組み直ししました。

トイレリフォーム

築25年目ぐらいまで一度も故障もなく使っていたトイレでしたが、流す時の水が1回ごとに13Lも使うトイレから節水タイプのトイレに取換えると上下水道代金の節約数年分で元が取れるということが分かり、1階・2階とも便器・便座の取換えと、壁・フロアのリフォームを行ないました。2階トイレ横の洗面台はトイレリフォームと同時に交換しました。
約70万円かかりましたが、トイレリフォームはもっと早くリフォームしておけば良かったと思いました。

洗面台取換え

我が家は洗面台が浴室横にもあるのですが、浴室リフォームをすると残りの洗面台が古く感じるようになりました。
そこで、28年目に洗面台の取換え行うことにしました。設備の取換えだけになるので、リフォーム会社だけでなくホームセンターや大型電気店のリフォームコーナーにも足を運び、機種とデザインを研究しました。
結果的には一番お得だった大型電気店に約15万円で取替工事をやってもらいました。

壁や床をいじらない場合はこのような選択肢もありますが、部屋全体をリフォームするならアフターのことも考えるとリフォーム会社の方がお勧めです。

1階の壁紙・クッションフロア部分張替え

長年、ペットとして猫を飼っていたこともあり、1階の廊下横を中心に壁紙が大きく傷んでいたのでトイレリフォームを施工するのと同時に、壁紙の張替えと、汚れが目立ってきたキッチンとランドリールームのフローリングを張替えました。
約17万円かかりましたが、両方とも雰囲気が一新されたのでとても満足しています。

駐車用土間コンクリート打設

築15年目ぐらいの時に、一人暮らしになった父と同居することになりました。和室とトイレや浴室との距離が近い間取りだったため、室内のリフォームをする必要はなかったのですが、父がまだ車に乗れたので敷地内に駐車スペースを作る必要が出来ました。新築時には2台分のカーポートしか設置してなかったので、カーポート後ろの空きスペースに土間コンクリートを打設して駐車スペースを作りました約10万円程度だったと思います。

このように、家族構成の変化で車の台数も変わるので、駐車スペースの追加ができるような敷地配置を考えておくことをお勧めします。

エアコン取換え工事

新築時に設置したころのエアコンは、どうしてもエネルギー効率が悪いものになるので、築20年前後からリビングと寝室のエアコンを取換えました。節電効果も当然ながら、新しいエアコンにある風除け機能や掃除機能などがあるので、これも15年目ぐらいの時期に交換しておけばよかったとも思いました。2台で約25万円かかりました。

◆まとめ

上記以外に、24H換気扇の交換、食洗器の取換え、蓄熱暖房機の設置などのメンテナンスもしているのですが、記憶にあるリフォームやメンテナンスを書いてみました。こういったリフォームは、ほぼ同じリフォーム会社(住まいるオスカー)でやってもらいました。これまで住宅リフォームとメンテナンスには、およそ400万円以上かかっていると思います。

住宅会社にメンテナンス部門やリフォーム部門がある場合は、施工時の図面を持ってくれていて構造的なことも知り尽くしているので、そこにお任せすることをお勧めします。

余程の理由がない限り、工事のたびにリフォーム会社を変えるということは工事後の瑕疵責任が曖昧になるのでしない方がいいと思います。

団地に住んでいると、リフォームの訪問営業が来る場合があります。
外観を見ながら外壁や屋根リフォームを勧めてくる場合がほとんどです。

その場合には必ず他社から相見積もりを取って、適正な価格がどれ位かを知っておくことをお勧めします。基本的に手抜き工事をする悪質業者は少ないのですが、いわゆる【ぼったくり見積り】や【不要な追加工事】を出してくる会社もあるようです。

該当するリフォーム会社ホームページだけでなくの評判などもネットで調べてみましょう。競合相手がいると分かり、すぐに値下げしてくるような会社は基本的にNOですね。

新築して「喜びの新しい暮らし」を楽しみながらも。経年によるメンテナンスやリフォームが必ず起きてくることも知っていただけると幸いです。

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