知ってて欲しい、屋根素材のメリット・デメリット

前回の記事では屋根の形状について紹介させていただきましたが、今回は屋根の素材について紹介いたします。屋根を選ぶうえでは、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

素材によって価格が大きく異なる屋根は、総費用が2倍近くの差になる場合もあります。
価格を低く抑えても耐用年数が短ければ、塗装・張替えや補修などが頻繁に必要となり、長い目で見ると費用が高額になるということになります。

以下では、屋根の種類ごとの特長やメリット・デメリットを紹介します。

◆天然石付金属屋根(ガルバリウム)

ガルバリウム鋼板の表面に天然石を付着させて覆った石吹き金属屋根材のことです。
表面の天然石のおかげで金属屋根材には見えません。最近ではスレート屋根のリフォームにおいてカバー工法で採用されることが多くなりました。

OSCARの請負住宅および新築不動産(分譲)住宅においては、耐震性およびメンテナンス性、雪止めが不要などに大きなメリットのある天然石付金属屋根を標準仕様としております。

費用相場:瓦より安価
耐用年数:30年~
塗装目安:不要

【メリット】

・天然石が劣化に強く、塗装などをしなくても長い間、防水性を保てる

・素材自体が軽量なため屋根全体の耐荷重が軽く、耐震性が高い

・屋根下地に板金部材を直留めしている天然石付金属屋根工事は、施工方法が簡単。また、石があるおかげで滑りにくく安全に安定した状態で工事ができる

・天然石粒のやわらかい温かみが感じられ、高級感がある屋根に仕上がる

・吹き付けられた石粒が雪の落雪を抑えてくれるので基本的に雪止めが不要

・台風や強風が来て、不具合が生じても滑りにくいので、足場をかけずに修復できる可能性がある。

【デメリット】

・金属屋根よりも屋根の継ぎ目が多いので、屋根を固定するビスや釘の数が多くなるので十分な止水施工が必要

・石粒付き金属屋根は空気層が少なく、金属で熱も伝わりやすく通気もできないので断熱効果は期待できない

・一般的な金属屋根と比較すると板金部材のラインナップが少ないので似たようなデザインになりがち

◆瓦

粘土を成形して焼き上げたもので、瓦の表面に上薬(うわぐすり)を塗って焼き付けた釉薬瓦(ゆうやくがわら)がよく使われます。形状は和瓦、平板、洋風瓦など色々で、和風・洋風どんな住宅デザインにも合わせられます。

費用相場:価格が高い
耐用年数:30年~60年
塗装目安:不要(釉薬瓦の場合)

【メリット】

・初期費用はかかるが、耐用年数が長く破損しない限りは使い続けられ、定期的な屋根材の交換が必要ないので、長期的にみるとリーズナブル

・瓦自身の耐火性能が高い

・酸性雨や潮風等に強く、耐候性に優れている

・釉薬瓦は色が非常に落ちにくく塗装も不要(日本瓦・洋瓦)

・瓦の厚みと通気層があるので断熱性が高い

【デメリット】

・他の屋根素材に比べると価格が高い

・積雪地帯では落雪防止のための雪止め瓦が必要

・瓦自体が重いため、家の荷重が大きくなり、地震などの際は不利となる

・台風などで瓦が飛ぶ、地震の際に瓦が落下するなど近隣に被害が出る可能性がある

(最近では瓦ごとのビス止め施工がされている)

◆ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、トタン屋根同様の金属系の屋根材ですが、トタン屋根に比べサビにくいという特長があります。

熱反射性、耐熱性などに優れるアルミニウムと、錆びの進行を防ぐ機能(防食機能)を持つ亜鉛で鋼板をメッキすることにより、通常の鋼板よりも優れた性能をもっています。

費用相場:初期コストは瓦より安い
耐用年数:30年~40年
塗装目安:15年

【メリット】

・見た目がシャープな形状なのでシンプルモダンな住宅に採用されている

・緩めの勾配の屋根形状も可能

・通常の金属屋根よりも錆に強い

・金属鋼板なので外部からの耐火性に優れる

・全体的に軽量となり、住宅の耐震性を高める

【デメリット】

・表面の塗膜で防水しているため、定期的に(10年毎が目安)に塗り直す必要がある

・紫外線や雨などで色あせてくるため、年数が経つと見た目が悪くなる

・野地板と金属屋根の間に通気層が作りにくく通気性が悪い

・断熱性が悪く夏は暑くなりやすい(最近は断熱材付の屋根材が主流)

・遮音性が低いものは、雨音などを拾う場合がある

金属で出てきているため室内に音や熱が伝わりやすいというデメリットがありますが、最近では断熱材や遮音材がセットになっている製品が多いので、そこまで問題にはならないと考えられます。

◆スレート(コロニアル)屋根

スレートとは、セメントや繊維素材を薄い板状に伸ばした屋根材のことをいいます。
メーカーによっては、コロニアルやカラーベストとも呼ばれ、さらに材料によって化粧スレートと天然スレートに分かれます。

全国的には価格を抑えられることもあり、瓦屋根に変わりスレート屋根を利用するケースが多くなっているようです。

費用相場:比較的安価
耐用年数:25年~30年
塗装目安:10年

【メリット】

・瓦・金属屋根より安いので初期費用を抑えられる

・屋根全体が軽量になるため耐震性には有利

・施工が楽で、デザインが豊富

【デメリット】

・表面の塗膜で防水しているため、定期的に(10年毎が目安)に塗り直す必要がある

・紫外線や雨などで色あせてくるため、年数が経つと見た目が悪くなる

・屋根下地との通気性が悪い

・スレート屋根本体には断熱性がないので断熱性が悪い

・形状的には薄いので飛来物などで破損しやすい

なお、積雪地帯の北陸エリアでは、雪止め施工をした場合でも積雪した雪がスレート屋根の表面を削り取ってしまい見た目が悪くなるとか、塗装面も削られ劣化を早め、メンテナンスが必要になるなどデメリットの方が大きいため、お勧めできません。

◆追記

筆者の個人的なことになりますが、約30年前に新築した際に営業の方が「初期費用が50万円以上高くても、屋根は瓦にした方が絶対いいです。勧める理由は後から分かってもらえると思います。」と強く言われ、瓦屋根仕様にしました。
同時期に友人の数人が住宅を新築したのですが、当時の流行でコロニアル(スレート)屋根にしておりました。

結果、築15年目くらいからコロニアル屋根にした家は屋根の再塗装やカバー工法で天然石付金属屋根にするなどのリフォームが必要となっておりました。筆者の住宅では瓦の谷板金を葺き替えた程度で済んでおります。
そのあたりから、初期費用でコストが掛かっても長期的な視点で勧めてくれた営業の方の強いアドバイスに感謝した次第でした。

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