花粉症の原因のひとつ【杉】について調べてみた

こんにちは、オスカーホーム工事チームの千葉です。

花粉症のピークは杉が花粉を飛ばす2月~4月頃ですね。

今回は、母が話していた「杉の木が無くなれば花粉症に悩まなくてもいいのではないか?」という点でお話をしたいと思います。

なぜ、原因となっている杉の木を切るという行動を起こす人がいないのか?

私調べではありますが、杉林については次の4点があげられていました。

実は温暖化対策に役立っている

何年も前から【地球温暖化】という言葉を聞いていると思います。
その対策に杉はとても役立っていて、二酸化炭素の吸収率が他の樹木に比べて多いのです。
また、酸素を生み出す能力に長けています。

杉の木以外にもヒノキなど、幹が太くて背の高い木ほど二酸化炭素吸収率が多いそうです。
杉はブナの木に比べると1.9倍の二酸化炭素量を吸収するデータもあります。
樹齢50年くらいまで吸収率が衰えないのも特徴です。

杉の木は災害対策にもなる

杉の木は山の斜面などに植えられているとき、土砂崩れなどの自然災害を食い止める効果があります。
そのため、植えられている状態そのものが災害対策になっているので、杉の伐採に踏み切りにくいのです。

伐採しても処分に困る

意外と思われますが、最近は杉の木自体の価値は下がっています。
近年の最安値ともいわれるほどです。

そのため、伐採したとしても買い手がつかず、伐採する際の費用などをまかなう事が出来ないので赤字となるため、伐採されていないのです。

杉が生えている土地の持ち主から許可が取れない

杉の木は山林に植えられていますが、山林は個人が所有していることも多いです。

所有者が杉の単価の面までも考慮して許可をしてくれた場合は伐採できますが、そもそも所有者の行方がわからないこともあります。
山林は相続税がまともにかかってしまうので、亡くなった方の名義のまま放置されていることもあります。

そもそも、なぜ日本の山林では杉の木が多いのでしょうか。

住まいの屋根などの重さや外から加わる力を支えているのは、柱や梁(はり)、桁(けた)などの木組(きぐみ)で、柱は縦方向の荷重を支える大切な役割を受け持っています。

そのため、柱にはまっすぐで丈夫な木が必要です。
このような木材には、杉、ヒノキ、カラマツなどの針葉樹が適しています。

戦後の林業として、植林してから成長が比較的早い杉が人工林に採用されていきました。

日本の人工林樹種(じゅしゅ)別面積は、平成29年3月31日現在、杉 44% ヒノキ 25% カラマツ 10% その他 21%となっています。
杉の木が約半数を占めています。

このように、杉が多く植林されたので日本の山林には杉が多くなったのです。
ただ、北米などからの輸入材の方が価格が安いため、手間のかかる日本の山林資源が放置されているのが現状です。

結果として主に杉花粉が原因となる【花粉症】が広まってしまったのです。

これからも杉花粉を代表とする【花粉症】とはしばらく付き合う必要がありそうですね。
ただ、花粉症に効く薬や花粉を防ぐ用具も色々開発されてきているのでうまく付き合っていきましょう。

今回は、花粉症についてお話をさせていただきました。

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