新築住宅を建築する場合の疑問【天候編】

こんにちは、オスカーホーム工事チームの千葉です。

住宅を建築する際に、「雨や雪の日の建て方工事は大丈夫なのか?」というお声をよく聞きます。できる限り、雨や雪が降っていない日に建て方工事を行なってほしいというのは、住宅メーカーに勤めている私でも同じことを思います。

今回は「雨や雪の日でも大丈夫なのか?」についてご説明をしようと思います。

北陸地方の天候

まずは天候の話をします。

富山に住んで早9年が経過した県外出身の私からすると、「晴れの日が少ない」ということは毎年のように思います。※最近では、晴れの日が少ないという事よりも雪が多い方が気になっております。

調べてみると、統計上も年間降水日数の上位には北陸地方、新潟、東北の日本海側が多いです。

年間降水日数の全国平均は117日。年間の2/3以上が晴れの日と言われています。これは1ヶ月単位で考えると、1ヶ月のうち10日程度天気が悪い日があるということになります。

2018年のデータではこのようになっています。

1位 石川県 185日
2位 富山県 179日
3位 福井県 175日
4位 新潟県 173日

1年間の約50%前後の確率で、雨や雪が降ります。天候が悪いからといって作業をしないという訳にはいかないので、作業させていただいております。

ただし、大雪や強風時は作業が出来ない場合があります。レッカー車は雨や雪よりも強風が一番危ないので延期する場合があります。

木材に含まれる水分「含水率」とは

さて、天候はどうすることもできませんが、使用する木材の含水率は弊社では19%以下と決まっています。いったん乾燥させることで水に濡れても水分を吸収しにくい性質があります。

ただ、心情的には「大丈夫なのかな…」と思われるのは当然です。

私たち工事監督は専用の計測器で含水率のチェックも行っております。

2本の針のようなものがあり、その針を直接木材に差し込んで含水率を計測しております。

上記写真の住宅は1日目に小雨がパラついていたという事もあり念のため、計測したときのものです。その時の含水率は15%程度でした。

20%以上の場合は、除湿機やジェットヒーターなどで木材の表面上の水分を飛ばしてから造作工事に入っていきます。(急激な湿度変化は、木材の反りなどに関わるので除湿機を使って少しずつ湿度を下げていきます。)そして、造作大工さんが入る前に、ルール通りの含水率19%以下か確認を行なっております。

以前、家鳴りのブログで紹介をした通り、木材は呼吸をしています。自然に湿気を吸収・放出を繰り返しています。

そのようなこともあるので、雨に打たれたと言って品質が落ちる。という事はありませんのでご安心してください。

ちなみに私がオスカーホームで建築したときの天候は、1日目雨、2日目雪。日頃の行いでしょうか…。

上記は実際に建て方1日目の我が家です。ここから、送風機やジェットヒーターなどを使用して湿気を飛ばし次工程に移っておりました。

今回は、新築住宅の質問「天候編」について紹介いたしました。

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