冬の室内冷え対策
北陸地方にお住まいの方にとって、厳しい冬がやってきました。今回は、室内の冷え対策をお伝えします。
目次
戸建てが集合住宅より寒いのはなぜ?
集合住宅から戸建に引っ越して、以前より寒さを感じたことはありませんか?これは、気のせいではありません。
鉄筋か木造かと構造の違いはありますが、戸建ては天井と床、壁4面の6方向全てが外に接しています。そのため冷気の影響を受けやすいのです。
ということで、戸建ての場合冷え対策には、特に力を入れたいところです。
室内で冷気を感じるのはなぜ?
戸建でもマンションでも、室内で窓を閉めているのに、冷気を感じることはありませんか?これは、窓ガラスが外気に直接触れて冷やされ、それが室内の空気を冷やすから。冷たい空気は温かい空気より重いので、冷気が足元に流されます。これを「コールドドラフト現象」と言います。
これに対応するのに、一番おすすめなのは二重窓。といっても値段も時間もかかるものなので、以下では簡単にできる方法をお伝えします。
室内の冷え対策。ここに気を付けよう
1.布団やベッドは、窓から離す
夜になれば窓の外は一層冷えるので、布団やベッドを窓から離すのは鉄則。気温の変動で体調を崩しかねません。
2.カーテンに一工夫
通常、窓にはカーテンを取りつけますが、冷気を防ぐために一工夫を。ビニール素材のカーテンを取り付けたり、窓より少し長めのものを選んで、床や窓の桟(さん)をすっぽり覆ったりする方法も。
3.布団やカーペットの下の保温・断熱シートを敷く
冷気は下に流れるので、床の冷たさも気になるところ。布団やカーペットの下に、保温・断熱シートを、敷き込む方法があります。発砲ポリエチレンやアルミでできたシートが3畳分で2000円前後で購入できます。カーペットの下は、冬の間中敷きっぱなしで大丈夫。布団の場合は、就寝時にシートを敷いた上に布団を。
4.壁にもカーテンを付ける方法も
壁から伝わる冷えが気になる場合もあります。このような場合、壁面に押し当てて固定できる突っ張り棒を使って、カーテンを取りつけることもできます。春が来たら、突っ張り棒とカーテンは、撤去します。
5.換気も忘れずに
コロナ禍で、さらにインフルエンザも気になる季節。換気も忘れずに行いたいもの。最近の家屋は気密性が高いので、特に注意。1~2時間に1回の換気が適切と言われています。このとき、暖房器具はつけたままで行います。部屋が暖かい状態で換気を行うと、室温が一気に下がりません。換気に気を使うあまり、体調を崩したら本末転倒です。無理のないように。
室温18~22度、湿度40~60%が快適と言われています。室内の要所に温湿度計を設置して、暑すぎず寒すぎずの、冷え対策を行ってください。