中古家電を選ぶときの注意点
中古家電は、手ごろな値段で買えるだけでなく、資源活用に貢献もできますが、選ぶときには注意することがあります。
目次
中古家電を選ぶときの注意点
中古家電による事故の事例
中古家電は実は、事故が多いのです。一例ですが、紹介します。
知り合いから譲り受けた電気ストーブが出火
原因は、電源コードが途中で切断され、別のコードを接続したことで、接続部が異常発熱したことによる。
リサイクルショップで購入した洗濯機が、内部ショート
原因は、リコール製品でコンデンサーが不具合を起こしたことによる。
インターネットで購入した中古のノートパソコンが、充電中に発火
原因は非純正品のバッテリーパックが内部ショートしたことによる。
製品では、パソコンが最も多く、冷蔵庫と電気ストーブがそれに続きます。事故が起きた製品の入手方法は、「知人からの譲渡」が39%、「中古品販売店」が27%、「インターネットアプリ」(個人間でのやり取り)が15%でした。
中古家電の事故による被害状況は?
では、中古家電の事故による被害状況はどのようなものでしょうか。
2017~2021年度の5年間で279件あり、そのうち229件が火災でした。さらに死亡事故は5件、35件はやけどなど重軽傷を負うものでした。
事故の事例を前述しましたが、火災の場合損傷が激しいため、原因が分かっているのは実は少ないのです。
中古家電を購入する際の注意点
それでは、中古家電を購入する際の注意点をお伝えします。
- リコール対象製品ではないか。もし、対象製品であれば使用せず、事業者に連絡する。
- 長期間使用されていない製品ではないか。
- 使用方法などの確認に必要な取扱説明書はあるか。
- 修理や改造の形跡はないか。
- 非純正品が使われていないか。
特に、インターネット販売の場合、出品者の顔が見えません。製品番号や製品の傷み具合などを積極的に問い合わせて、疑問を感じたら買わない選択をすることも大切。
中古家電を譲渡や売買する際の注意点
中古家電の入手方法が「知人からの譲渡」や「インターネットアプリ」での割合が多くをしめている昨今。自分が譲渡や売買する提供者の立場になることも、ありえます。その際の注意点をお伝えします。
- 提供者自身が、修理や改造をした製品は提供しない。
- 製品がリコール対象製品でないことを、確認する。対象製品だった場合は、提供を止めて、事業者に連絡する。
- 非純正バッテリー※を取りつけた製品である場合は、その旨を伝える。
- 製品の製造年数や、製品に破損や変形がないかを確認する。
※互換品として販売されている他社製品のバッテリーのこと。
物価高騰や半導体不足を受けて、リサイクル市場は今後も増えていくことが予想されます。
そもそも中古家電を使うことは、限りある資源を活用するために、有効なこと。だからこそ、安全で持続可能な社会になるように、一人ひとりが気を付けないといけないですね。