防災備蓄品の収納方法

災害だけでなく病気になったことも想定して、食料や日用品を備蓄している家庭も多いと思います。でも、その収納方法に困ってはいませんか。

備蓄品の在庫目安

備蓄品の在庫目安はどのくらいでしょうか? 食品は家族全員の最低3日分、可能ならば2週間分と言われています。でも、各家庭によって状況は異なります。こんなとき便利な行政機関が発信するwebサイトがあります。

>東京貯蓄ナビ

ここに、家族構成や住まいのタイプ、ペットのいる・いないなどを入力すると、家庭に応じた備蓄品の目安が分かります。「食品等」「衛生用品」「生活用品」「女性用品」(家族構成に女性がいると伝え場合)の目安、水やレトルト食品などのECサイトの紹介があります。

もちろん、東京都に住んでいなくても活用できます。印刷もできるので、リストを手元に置いて自宅の状況を点検しましょう。不足しているもの、過剰にあるものがわかってきます。

定期的な点検を忘れずに

備蓄品は一度用意したら終わり、ではありません。食品には賞味期限があるのはもちろん、日用品にも使用期限があります。定期的な点検を忘れずに。

9月1日の防災の日、3月11日の東日本大震災、1月17日の阪神淡路大震災の前後など決めておくといいですね。(筆者は、阪神淡路大震災を経験したので、毎年お正月が明けたら、点検しています)。

備蓄品収納のポイント

さて、ここから備蓄品収納のポイントをお伝えします。

1.開かずのダンボールの整理

2週間分の備蓄品をしまう場所なんてない。そう思う前に、押し入れやクローゼットを点検しましょう。何年も開けていない、何が入っているか把握できていない「開かずのダンボール」はありませんか?それらを開けて、中身を確認。不要なものは処分したり、貸倉庫に預けたりしてスペースを開けましょう。

2.ベランダを活用

クローゼットや押し入れを整理しても、備蓄品が入りきらない。そういう場合は、ベランダを活用。屋外なので、ロック機能のあるフタつきの収納ボックスを選びましょう。

ただし、緊急時の避難の妨げにならないように、子どもが足場に登らないようにと、置く場所は注意して。

3.食品は保管数がわかるように

食品は、可能な限り屋内で、箱に詰めて保管。このとき、どんな食品が何個あるか一目でわかるように、上下に重ねず横に並べるなどしましょう。賞味期限の1か月前の日付を、スマートフォンや手帳にメモします。期限が近づいたら、まとめて食べます。キャンプに持って行くという方法も。

ちなみに筆者は、お正月の夜に備蓄品で夕飯を食べました。昼食は、おせち料理でお腹いっぱい。夕食はお正月くらい作りたくない。それなら、備蓄品を整理しようと考えたのですが、これがなかなか好評でした。毎年の習慣にしたいです。

4.緊急用リュックは、すぐ持ち出せる場所へ

緊急用リュックは、できれば玄関に置きたいもの。無理な場合は、取り出しやすい場所を決めて、家族と共有しておきましょう。

「とりあえず、何でも多めに保管」ではなく、必要なものを邪魔にならない範囲で収納しておきたいものです。

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