住宅用火災警報器は10年で交換を
住宅用火災警報器の交換目安は、10年と言われています。
目次
住宅用火災警報器とは
住宅用火災警報器(以下、住警器)は、火災で発生する煙や熱を感知し、警報音などで知らせてくれるもの。火災を早期に発見してくれるので、迅速な避難や消火が可能となり、被害の防止や軽減に役立ちます。
感知部と警報部の2つが内蔵されているので、本体を天井や壁に設置することで機能を発揮します。
基本的には、寝室と寝室がある階の階段部分(1階の階段は除く)に設置することが必要です。寝室に設置するのは、就寝時間帯が昼間に比べて人命の観点で危険性が高いためです(逃げ遅れの可能性が高い)。
また、市町村の火災予防条例によっては、台所などにも設置が必要な地域もあります。不明な場合は、お住まいの地域の消防署へ、問い合わせてください。
住警器の交換目安は10年
住警器は、一度設置すれば大丈夫と思いがちですが、機械なので経年劣化や電池切れが起こり、それにより火災を感知しなくなることがあります。ですので、設置から10年を目安に本体を交換しましょう。
10年経過しているかわからない場合は、本体を外して内部に書かれている製造年月からおおよその設置時期が推測できます。
「製造年月日 12 12 20」とあれば、2012年12月20日製造の意味です。この日付より後に設置はしますが、それでも10年近く経っているので、取り換えどき、ということが分かります(2022年11月現在)。
多種多様な住警器
住警器は、ホームセンターや電気店、ガス事業者から購入が可能です。種類はいろいろあります。
反応方法
- 煙式(光電式)煙が住警器に入ると、火災の発生を知らせる。火災予防条例で設置が義務付けられているもの。
- 熱式(定温式)住警器の周辺温度が一定の高さに達すると、火災の発生を知らせる。台所など、大量の煙や湯気が発生する場所に適している。
電源方法
電池を使うタイプと、家庭用電源使いコンセントへ差し込むタイプがある。
設置方法
天井に設置するタイプと、壁掛けタイプがある。
買い替えは、付加機能付き住警器
住警器は、日々進歩しています。買い替えるのならば、付加機能着付き住警器
を検討してはいかがですか?
- 複合型住警器 都市ガスや一酸化炭素も感知。
- 連動型住警器 火災が発生すると、家の中に設置された全ての住警器が作動。
- 屋外警報装置 インターホンなどと連動して、屋外に火災の発生を知らせる。
各家庭の状況に合わせたものを、選んでください。
定期的なお手入れと点検大切
買い替えも大切ですが、その前に定期的なお手入れと点検も忘れずに。
本体のボタンを押すか付属のひもを引いてみましょう。正常な場合は、音声や警報音が鳴ります(一般的に点検の際の音は、自動で止まる)
また、取扱説明書の指示に従って、定期的なお掃除を。ホコリが入ると、誤動作を起こす場合はあります。
大切な家族と自分自身、そして家を守るためにも、住警器は欠かせません。設置して終わりではなく、その後もお手入れをして安全に暮らしたいものです。
参考資料
- 総務省消防庁 住宅用火災警報器Q&A
- 広報とうきょう防災第47号 「住宅樹の設置で住宅火災の被害を軽減」(令和4年10月23日発行)