知っておきたい住宅塗装の基礎知識
マイホームを購入して10~15年経つと、住宅の外部に劣化が見られます。そこで必要なのが塗装工事。今回は、住宅塗装工事の基礎知識をお伝えします。
目次
住宅塗装は、なぜ必要?
住宅塗装は、なぜ必要なのでしょうか?
それは、家は常に紫外線や風雨、排気ガスなどにさらされているからです。それらのダメージから家を守っているのが、塗装(塗膜)。しかし、塗装も年月が経つと徐々に劣化します。そうすると、家を守る機能が低下します。軽度の地震でヒビが入ったり、そのヒビから雨水が漏れてきたりという心配があります。そこで、家を長持ちさせるために、塗装が必要になるのです。
住宅塗装の3つの目的
先程、家を外からのダメージから守るためと書きましたが、塗装には他に目的が2つあります。以下に、3つの目的を記します。
- 保護: 紫外線や風雨、排気ガス、大気汚染物質から家を守る。
- 美装: 好みの色で家を美しく保つ。
- その他: 防カビや防藻、防音、遮熱、汚染防止など。
多くの目的がありますね。
屋根は特に重要
塗装工事と言えば、外壁を塗り直している様子をイメージするかもしれません。それも大切ですが、屋根も忘れてはいけません。
屋根は、風雨から家を守るのに一番重要な場所。天井や壁にしみができると、そのうち雨漏りが発生してしまいます。そうなると、生活に支障が出てくることに。塗装工事を検討するときは、屋根も忘れずに。
工事会社選定のポイント
工事会社選定には、いくつかのポイントがあります。
1.塗装専門業者を選ぶ
住宅に関わる業者は、ハウスメーカー、設備業者、リフォーム業者といろいろ。塗装専門業者を選びましょう。専門外の業者に依頼すると、下請けまたは仲間の業者に出すため、中間手数料が発生します。場合によっては、品質低下の心配が。
2.工事日数や人工を聞く
この場合、人工(にんく)と呼びます。これは、職人1人あたりの仕事量。1日で完了する仕事量を「1人工」。半日で完了する仕事量は「2分の1人工」。これが工事の質を左右します。
工事費用の80%は人件費(人工)で、20%が材料費と言われています。延坪30坪で築10年の家の場合。全体塗装を職人が2~3人で行うと、通常10日以上かかります。1~2名で8~9日では丁寧な工事はできません。「25~30人工」が必要です。
見積書や内訳明細書に記載されているので、確認してください。少ない数値は、は信用度が低いです。また、アルバイト職人でなく、熟練職員が工事を行うかも確認を。
3.訪問営業の会社は避ける
アポなしで訪問して、「○○が傷んでいる」「今、工事をすれば△割引にします」という業者は非常に危険です。トラブルの元になります。
4.担当者が同じ
現地調査から見積もり、契約、工事管理、完了確認までを同じ人が担当している会社が、好ましいです。人が変わると連絡が不十分だったり、要望が伝わらなかったりします。
工事費用について
塗装工事は、壁や屋根面積、築年数、環境、手入れ状態によって1軒1軒異なります。ですので、新聞やインターネット広告で「一律○○円」と言っているのは、おすすめできません。安いのは、手抜き工事の可能性が高いです。自分の家の見積もりをしっかり出してもらいましょう。
筆者は同じお金を払うのなら、外見よりも中の設備に使いたい、と以前は思っていました。今回、家を長持ちさせるのに必要なのが塗装工事と、実感しました。時間もお金もかかる工事ですので、よい塗装会社に出会うために、参考になればうれしいです。
屋根・外壁の塗装工事についてのお問い合わせは オスカーコールセンターまで
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