2022年4月〜アルコールチェック義務化が拡大しました
こんにちは、工事グループの千葉です。少しずつ夏に近づいています。暑い日の仕事終わりに一杯という方も増えてきているのではないでしょうか。皆さん、飲みすぎには注意ですよ。
今回は、今年度から導入されたアルコールチェックの義務化について紹介します。
目次
アルコールチェックの義務化
道路交通法改正により2022年4月1日から、安全運転管理者の義務としてアルコール検査が追加されました。
義務化の対象となるのは以下のいずれかに当てはまる事業所です。
- 乗車定員が11名以上の自動車を1台以上保有している
- 乗車定員に限らず5台以上を使用する事業所の運転者
アルコールチェックは2段階に分けて義務化されます。
2022年4月1日からは運転前後に運転者に対して目視等による酒気帯びの確認(酒気帯び確認の記録を1年保管)、2022年10月からは運転の前後に、運転手に対してアルコール検知器を使用しての確認が義務化されました。
アルコールチェック義務化違反の罰則
道路交通法(第74条の3第)では、安全運転管理者などの選任や届出について罰則が定められています。
既定の車両台数を保有しているにも関わらず、安全運転管理者・副安全運転管理者を選任しない場合
罰則:5万円以下の罰金(法人等両罰5万円以下の罰金)
安全運転管理者等を選任・解任した日から15日以内に、定められた事項を公安委員会に届け出ない場合
罰則:2万円以下の罰金又は科料
アルコールチェックを怠り、酒気帯びの運転になっているときは
道路交通法違反となり、運転手のみだけでなく使用者(安全運転管理者、その他自動車を直接管理する者など含む)に3年以下の懲役、または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
また、違反に使用された自動車は6ヵ月以内の範囲で使用できなくなることもあります。自分自身だけではなく、会社の信用問題にもなるわけです。
酒気帯び運転と酒酔い運転の罰則
酒気帯び運転と酒酔い運転には以下の罰金が定められています。
罰則
- 酒気帯び運転 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
- 酒酔い運転 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
行政処分
- 酒気帯び運転 13点 免停90日(吸気1リットル中のアルコール濃度0,15ミリグラム以上0,25ミリグラム未満の場合)
- 酒気帯び運転 25点 免許取り消し 欠格期間2年(吸気1リットル中のアルコール濃度0,25ミリグラム以上)
- 酒酔い運転 35点 免許取り消し 欠格期間3年
運転手だけでなく、お酒を飲んでいると知りつつ車両を提供した人には運転者と同じ罰則が与えられます。
さらに、運転者が酒を飲んでいると知りつつ、その車両に同乗した人には以下の罰則が定められています。
- 運転者が酒気帯び運転 2年以下の懲役又は30万円以下の罰金
- 運転者が酒酔い運転 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
飲んだら乗るな!と書いてあるポスターの通りです。深酒をすると、翌日に残ることもありますので、適度な飲酒をおすすめします。
豆知識:アルコールの分解速度
中ジョッキのビール一杯分のアルコールを分解するのに約4時間かかると言われています。※体重60キロの成人男性の場合
(中ジョッキは350ml~500mlあります。)
睡眠中は起きているときに比べてアルコール分解速度が遅くなるということも研究で明らかになっています。
ここまで飲酒についてお話をしてきましたが、私自身は滅多にお酒を飲むことはありません。どちらかといえばハンドルキーパー役ですが、しっかりと意識をしてこれからもお酒の席を楽しみたいと思います。