基礎工事とは?基礎工事の内容をご紹介
こんにちは。工事グループの千葉です。今回は「基礎工事」についてお話しいたします。
目次
そもそも基礎工事とは
地面と建物のつなぎ部分にあたる基礎をつくるための工事であり、地盤と建物をつなぐ重要な工事です。
話は変わりますが、建物の重さはどのくらいかご存知でしょうか?
建物の重さは、その建物自体が持つ重さ(これを自重または固定荷重といいます)と、その用途、例えば住宅なのか事務所なのか店舗なのかといった用途に応じて、その建物の床に載せるべき積載荷重が決められています。
これを元に、延べ床面積45坪の木造二階建ての家を計算すると、約150㎡×自重+積載荷重:600KG/㎡=90000キロ(約90トン)となります。
基礎は、建物の重さなどの垂直な力や、地震の揺れなどによる水平な力を建物から地盤に伝えることで、建物の一部だけ沈んで傾いてしまう不同沈下を防ぐ効果があります。
基礎は鉄筋コンクリートでつくられ、底盤や立上り、地中梁、杭などで構成されています。これらの基礎をつくる工事を総称して「基礎工事」と呼びます。基礎がしっかりしていなければ、安全で長持ちする家が建たないと言っても過言ではありません。
基礎工事に必要な地盤調査
基礎工事前には必ず地盤調査を行います。
地盤調査とは
簡単に言うと、地盤の強さを測るために行う調査です。住宅を検討されている方は、聞いたことがあると思います。
よく「その土地自体が強いか弱いかを事前に知る方法はないのか?」と質問をいただきます。
周辺の地盤情報であれば、土地のある地方自治体の役所にある資料を確認することができます。但し、周辺の地盤が強いからと言って候補地も強いとは限りませんので、実際に地盤調査をしなければ分かりません。
その地盤調査の結果次第では、地盤改良工事が必要な場合もあります。地盤改良工事は基準以上の地盤強度にするために、表層改良や柱状改良など地盤に合わせた改良工事を施工することとなります。
次は、改良工事がなかった場合の基礎工事について説明します。
基礎工事の内容
基礎工事では以下の内容を行っています。住宅を建築された方は聞いたことがあるかと思います。
丁張り(ちょうはり)
建物の位置出しを行います。専用の機械があります。この話はまた今度お話しします。
掘削(くっさく)
現場では根切りとも呼ばれます。ショベルカーで基礎の底になる深さまで土を掘ります。
砕石・転圧・鉄筋組み
建物が配置される場所に砕石(さいせき)を敷いて転圧する作業です。その後、配筋組みを行いコンクリート打設の準備をします。
ベース打設・スリーブ入れ
建物の重量を支える基礎部分のコンクリートのことをベースと言います。スリーブは配管のことを言います。
基礎打設
コンクリートを流し込みます。
足早の説明となりましたが、検査等は都度、行っております。今回は基礎工事のお話をさせていただきました。