注意して選びたい、鍵の修理業者
毎日使う鍵だから、突然のトラブルには動揺してしまいます。そんなとき鍵の修理業者に依頼することがなりますが、業者選びには注意が必要です。
うそ、高額請求を行う悪徳業者もいる!?
2022年2月26日付の『日本経済新聞夕刊』に、「鍵修理2社、業務停止 訪問販売でうそ、高額請求」という、ショッキングな見出しの記事が出ていました。
記事によると、
- 消費者庁は、鍵の解錠や修理の訪問販売で高額な料金を請求し、うその説明をしたのは特定商取引法違反に当たるとして、東京都の2社に対し一部業務停止命令を出しました。
- 具体的には、依頼者が「鍵開け4980円~」の広告を見て依頼したのに対し、10万円以上での契約を勧誘。クーリングオフを申し出た客には、できないとうそを伝えました。他にも、返金の一部を拒否したり、解約を妨害したりするケースもありました。
インターネットやチラシで見かける「鍵開け○○円~」の文言ですが、こんな裏が隠されているとは、怖い話です。
わが家の鍵修理対策
わが家も、鍵の修理を何回か依頼しました。高額請求をされることなく、無事に修理してもらえたので、一例ですが紹介します。
懇意の工務店に相談
わが家は近所の工務店に、雨漏り修理などの依頼をしており、家のことでトラブルがあれば、まずそこに連絡しています。
鍵がかかりにくい(回しにくい、抜き差ししにくい)状態になったときに、相談しました。そこの工務店のスタッフが鍵穴部分を分解して確認してくれました。特に異常はなく、潤滑油などを入れて応急処置をしてくれました。
その際、「また、トラブルが起きた場合は、鍵の専門業者に依頼した方がいい」と言われました。ちなみにこのときの修理費は無料。「住まいのお医者さん」を作っておくことの大切さを実感しました。
鍵メーカーのwebサイトから、サービス代行店を検索
しばらくはトラブルなく鍵を使っていたのですが、老朽化していることもありまた不調に。
筆者は前述の工務店に鍵業者を依頼しようと思いました。それより先に夫は、鍵メーカーのwebサイト(鍵にメーカー名が刻印されている)を検索すると、サービス代行店を検索できることが判明。わが家の近所のサービス代行店が何件か見つかり、そこで見積もりを取り、納得いく業者に依頼しました。30分以下で鍵穴部分の取り換え工事は終わり、新しい鍵も含めて、3万円程度の修理でした。この後は、トラブルなく毎日使用しています。
他にも方法があるかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。また、商品やサービスなど消費生活全般に関するトラブルがあれば、お住まいの地域の国民生活センターに連絡をしてください。
参考資料
- 独立行政法人 国民生活センター
- 日本経済新聞夕刊「鍵修理2社、業務停止 訪問販売でうそ、高額請求」(2022年2月26日付)