住宅の勝手口について調べてみました
こんにちは、オスカーホーム富山南部射水営業所の千葉です。
年末年始の長期休暇でテレビを見ていたところ、「住宅の勝手口をつける人が激減?!」という少し気になる話題を見つけました。
今回はその「勝手口」について紹介をしたいと思います。
そもそもなぜ「勝手口」というの?
由来・語源辞典によると、以下のように書かれています。
室町時代ごろ、台所のことを勝手と呼び、また茶室で茶の湯をしまっておくところを勝手ということから、家の者が人目につかずに出入りする口を勝手口と呼ぶようになりました。
台所を勝手ということは糧【カテ】の古形【かりて】が転じたものとする説が有力。
食糧の意を転じて台所や生計の意を表すようになった。
出典元:由来・語源辞典
日本は昔から給仕は女性が行うものという風習がありました。男性は台所に入ることはなく女性が自由に使える場所として知られていました。そのため、勝手口は女性が勝手にできる場所の出入り口であることに由来します。
昔の住宅の台所事情とは
昔の家の台所は家の北側に水まわりがまとめられ、台所は独立型が主流でした。また、リビングや居室は南側にあり、家族が過ごすスペースと家事スペースは南北に分離していました。そのため、食料品を台所に持っていく際や、ゴミ出しの日に直接出しに行くことが出来る勝手口は家事負担を軽減するために必要なものと考えられていました。
皆さんのご実家がいかがですか?私の実家はずばりその通りです。
現代の住宅では
今の住宅ではLDK一体型したオープン空間になり、家の中心的な存在になっていると言っても過言ではありません。水まわりの配置も様々で、家事負担を軽減する=勝手口をつくだけではまかなえきれなくなってきました。その際に、間取り全体で家事負担を軽減するために、「家事動線」を工夫する発想が出てきました。
また、主婦が一人で家事を担うことが多かった昔と違い、今は夫婦や家族で分担する時代。家族全員が家事に参加しやすい間取りや動線の工夫がされているため、勝手口がない動線でも不便がなくなりました。
勝手口があるメリット
- キッチンから外に出られる
- 採光と採風が出来る。
- 玄関の代わりとして使える。
- 生活動線を増やせる。
勝手口があるデメリット
- 泥棒の侵入ルートになってしまう
- 冬場は肌寒い
- 虫が入り込んでしまう
メリットもあればデメリットもありますので、自分自身の使い方はどうか考える必要があります。
ちなみに私の家はガレージからの動線があるため、勝手口を作っていません。そのご家族の使い方によって、有無は変わると思います。
住宅の間取りもそうですが、昔はこうだったという所が少しずつ変化しています。今回はそんな勝手口についてお話をさせていただきました。
次回は、掘りごたつのお話をしようかと思います。