盆栽で、お家で自然を楽しもう
「盆栽」というと、「シニアの趣味」というイメージがありますが、最近は若い世代でも楽しむ人が増えています。
盆栽と鉢植えの違いは
盆栽と鉢植えの違いが分からない筆者。イメージできるのは、剪定はさみで松の枝をチョキチョキするくらい。
盆栽とは、浅い鉢に樹を植え、季節の移り変わりや自然の美しさを表現するもの。浅い鉢=盆ということですね。葉や花そのものの美しさを楽しむ鉢植えと違い、鉢も含めたその姿全体を、「自然の縮図」として楽しむもの。そして自然の景観に似せるために、先程のように剪定したり、枝を針金で固定したりします。
しかし、手を加えたからといって生きた植物なので人間の思い通りになるわけではなく、常に変化し続けるのが魅力です。
盆栽の種類
盆栽には「松柏」「葉物」「花物」「実物」と、大きく分けて4種類あります。順番に見ていきましょう。
松柏(しょうはく)
盆栽といってまず思い浮かぶ松です。1年中葉の色が変わらないので、常に緑を楽しむことができます。日当たりと風通しの良い場所に置いて、夏場以外定期的に肥料を与えます。
葉物(はもの)
ケヤキやモミジ、カエデなどの落葉樹。季節によって葉の付き方が変化するので、四季を楽しめます。夏は強い日差しを避けて置き、反対に秋は日当たりの良い場所に。そうすると、きれいな紅葉が楽しめます。初心者でも育てやすいと言われています。
花物(はなもの)
サクラやオウバイ、ロウバイなど。切り花とは違った魅力が楽しめます。風通しの良い場所で水やりをしっかり行います。また、花を咲かせる栄養分の肥料も多めに与えます。
実物(みもの)
ヤブコウジやヒメリンゴ、かりんなど。剪定が比較的少なく済みます。肥料が必要ですが、与えすぎると実の付きが悪くなるので注意。既に実がなっているものを購入するのが安心です。秋に実を付けてくれるときは、感動。
こんなに多くの種類があるとは、驚きです。
初心者におススメは
初心者におススメなのは、ケヤキなどの雑木や葉物類です。また、ミニサイズや、道具もついたスターターセットもあります。
そして大切なのは、自分の家の環境に合わせたものを選ぶこと。日当たりが良いか、風通しが良いか。それを把握していれば、ベランダでも育てられます。観葉植物より手間ひまはかかりますが、その分生き物を飼っている気持ちになれるかもしれませんね。