雪かきのルールと手順をおさらい
北陸地方にお住まいの方にとって、雪かきは年中行事の1つ。既にご存知かと思いますが、改めてルールと手順をおさらいしましょう。雪の少ない地方からの転入の方、必見です。
目次
雪かきのタイミング
雪かきの作業は、こまめに行うこと。積もった雪を放置すると、圧縮されて凍結します。結果、除去が困難な上に、滑ってケガをすることも。
雪を集める場所
かき出した雪は、自宅の敷地内の隅に寄せておきましょう。可能なら、日当たりの良い場所を。溶けるのが早くなります。
対して、法律上雪を出してはいけない場所があります。道路や下水道、河川という、公共の場所です。違反したら罰金の対象になるので要注意。用水に流す場合も下流で雪が溜まって氾濫する場合があるので配慮が必要です。そして、お湯を雪にかけるのも避けましょう。すぐに冷めて凍ってしまいます。
雪かきの手順
雪かきは重労働。身体的な負担や疲労を減らし、効率的に行う方法をお伝えします。
1.雪に近づいてかき出す。
鉄製よりも軽くて操作しやすいアルミ製のスコップがお勧めです。片手で持ち手をつかみ、もう一方でスコップの先に一番近い柄の部分をつかみます。そして雪に近づいてかき出します。「てこ」の原理を使うので、作業が楽に感じられます。
積雪量が多く、排雪する場所がある場合はスノーダンプ(ママさんダンプ)を使います。少ない積雪の場合はスノープッシャーという道具も便利です。
2.腰を落として体全体を使う。
てこの原理を使っても、腕の力だけに頼らないように。背筋を伸ばして膝を曲げ、腰を落とします。腰痛やギックリ腰も防げます。
3.雪は少しずつ運ぶ。
雪は思った以上に重いもの。早く終わらせようと焦らず、少量を何度にも分けて運びましょう。そして、かなりの汗をかくので、上着の下はあまり厚着しないようにします。時々休憩も入れて、水分補給や汗の処理も忘れずに。
防犯対策を忘れずに
当然ですが、雪かきは屋外で行います。家の中が留守になるので、防犯対策は忘れずに。
1.施錠は必須。
雪かきに夢中になっている間に、侵入されたケースも。短時間でも、必ずカギをかけましょう。
2.こまめの雪かきで「人の存在」をアピール。
雪かきをしない家は、留守宅か無防備な家に見えます。人が住んでいる印象をつけるためにも、こまめに雪かきをしましょう。
屋根からの落雪で埋まってしまう事故も起きています。なるべく一人では雪かきしないようにしましょう。
3. 雪が泥棒の足場にならないように。
雪かきで積み上げた雪山を足場にして、泥棒が2階に侵入するケースも。雪山作る場所を検討し、2階部分の施錠も忘れずに。
あと大切なのは、一人で行わないこと。スマホや携帯を持って、何かあればすぐに連絡を取れるようにしましょう。
>国土交通省が公開している「雪下ろし安全10箇条」も参考になります。
北陸地方の方は、雪に対しかなりの備えがありますが、それでも何が起こるかわかりません。地震と異なり、急に襲われるものではないので、情報はしっかり入手しましょう。