在宅勤務はイスにもこだわりたい
在宅勤務には、OA機器や作業スペースの確保も大切ですが、忘れてはならないのがイス選び。今回は在宅勤務用のイス選びのポイントを、お伝えします。
ダイニングチェアーは在宅勤務に不向き
在宅勤務を経験した友人によると、「ダイニングテーブルとチェアで、パソコンを使っていると、高さが合わないから疲れるし、体が痛くなった」とのこと。
ダイニングテーブルとチェアは、食事をするためのもの。パソコンとの位置や姿勢も合わないし、長時間座ることを想定していないから当然かもしれません。目的に合ったイス選びは、大切だなと実感しました。
背もたれは必須
長時間座ると、腰に負担がかかります。疲れを溜めないために背もたれは必須。イスに深く座った際に、腰にフィットするものが良いでしょう。可能であれば、ハイバック(頭が隠れる程の高さ)のタイプを。
長時間には重宝、アームレスト
映画館や新幹線など、長時間座るイスにはアームレストがついています。あるとつい肘を置きますが、どんな効果があるのでしょうか?
両腕の重さは体重の16%と言われています。両腕をアームレストにもたれさせることで、肩への負担が軽減し、体にかかる圧力を分散させることができます。そういえば、筆者は原稿を執筆時、一息つけたり考えたりするときにアームレストを使っています(この原稿もそうです)。
また、座る・立ち上がる際に掴むと体への負担が少ないです(ドスン勢いよくと座るのは、お尻にも骨盤にも良くありません)
イスの高さが調節できる
机とイスの高さが釣り合っていれば、長時間の作業も負担が少ないです。とはいえ、机の高さを変えるのは容易ではないので、高さが自由に変えられるイスがおススメ。
体格は人それぞれなので、床から37~43㎝の範囲で調整できて、足裏全体が床に接することができるものを選びましょう。もし、イスを最大限調整してもしっくりこない場合は、フットレストを置いてみても。
1時間に1回は立ち上がり休息を
良いイスを使っても、座りっぱなしでは疲れも取れず仕事に集中できません。1時間に1回は、トイレ休憩を兼ねて立ち上がりましょう。膝を軽く屈伸したり、足首を回したり、深呼吸しながら背伸びをするだけでも、心も体もスッキリします。もちろん、運動不足解消にも。
デスクワークのときは、イスも自身の体の一部。そう考えて、長く使えるものを選びたいですね。