初めての家庭菜園、楽しむコツは
食と健康への関心だけでなく、コロナ禍の外出制限により注目されている、家庭菜園。今回は始めるにあたり、抑えておきたいポイントをお伝えします。
庭がなくても家庭菜園は可能
家庭菜園というと庭が必要と思うかもしれませんが、ベランダでも栽培は可能です。プランターを置ける場所があれば十分。大切なのは、日当たりと風通しの良い場所を選ぶこと。特に風通しが悪いと、病害虫が発生する確率が高くなります。
最低限必要な道具
家庭菜園を始める際、最低限必要な道具を紹介します。
培養土
野菜にとって欠かせないもの。選ぶ際のポイントは、水を保つ「保水性」、養分を保つ「保肥性」、空気を通す「通気性」、根腐れを防ぐ「排水性」の4つです。これらの性質を兼ね備えたものが「培養土」として市販されています。さらに「元肥入り」「初期肥料配合」と記載されていれば、別途肥料を混ぜ込む必要はなし。
プランター
初心者または庭がない場合は、プランターがおススメ。場所も取らず移動も簡単。容量が記載されているので、必要な土の量も分かります。通気性がよく、根腐れしにくいものを選びましょう。
支柱
野菜の生育に合わせて生長を手助けし、雨風で倒れないようにするために必要な支柱。これを使用しないと、どんどん伸びる枝やわき芽が絡まりながら地面に垂れて、湿気や虫にさらされやすくなることも。
防虫スプレー
野菜や害虫の種類に応じて対策する必要がありますが、まずは手軽に予防できるスプレーを1本用意しておきましょう。他には、ジョウロやスコップ、園芸用ハサミなど。
あれこれ揃えるとキリがないので、まずはこのくらいで。育てている途中で必要なものが出てきたらその都度購入しましょう。
そして、プランターは1個から始めましょう。実際にベランダに置くと、もう1個置けそう、反対に1個で十分など、適量が分かってきます。
初心者におススメの野菜
家庭菜園で栽培できる野菜を調べてみると、たくさん出てきます。
そんな中で人気なのは、トマト。たくさん取れて手間要らずの種類が多く出ています。そういえば、筆者の子どもが幼稚園の頃育てたのもトマトでした。他には、ナスやキュウリもおすすめ。
日当たりの良い場所でないと家庭菜園は難しいと、先に書きました。しかし、日当たりが悪くても育てられる野菜があります。それは、モヤシ。光を当てない暗所で、季節を選ばず1年中栽培可能、1週間で収穫できます。
ただし、「スプラウト(発芽野菜)用」と明記された無消毒種子を選んでください。一般の種子は農薬が使用されていることもあり、それをスプラウト栽培に使うと、非常に危険なレベルの残留農薬が混入する恐れがあります。
家庭菜園は「自身で育てて食べる」自給自足の行為。これをきっかけに「ものを大切にしよう」という意識が生まれるといいですね。