特定保健用食品(トクホ)とはどういう食品?
こんにちは、最近の日課として、特茶を飲む、富山南部射水営業所の千葉です。
コロナ渦で家に居る事が増えています。そんな中で、食事面も気をつかおうと思い飲み始めました。今回は、特茶なども指定されている特定保健用食品についてお話をいたします。
特定保健用食品とは
消費者庁の定義によると、特定保健用食品とは、
許可等を受けて、食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品とされています。
通称は「トクホ」と呼ばれるもので、からだの生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいることにより、消費者庁長官の許可を得て、特定の保健の効果があることを表示できる食品です。消費者庁から科学的根拠や有効性や安全性について審査を受けている食品です。
「特定の保健の効果」とは?
例えば「カルシウム等の吸収を高める」や「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」などの効果のことを言います。また、「コレステロールが高めな方に」「食後の血中の中性脂肪を抑える」と言った形で表現されているのも見かけます。
画像出典:サントリーのトクホ商品ページ
トクホの制度と歴史
トクホの制度は、1991年に始まり、その許可に関する事務手続きや、有効性の評価は厚生労働省が行ってきました。
2003年に食品安全基本法の制定により、安全性の評価が食品安全委員会に移管。2009年には、食品衛生法やJAS法、健康増進法などの法律が消費者庁に移管される中で、トクホの制度も厚生労働省から消費者庁へ移管されました。
ちなみに余談となりますが、原産国の表示を全て義務づけられているのは生鮮食品のみです。加工食品も表示が義務付けられているものもありますが、およそ2割程度しかありません。
保健機能食品
話を戻しますが、そもそも、トクホは大きく分けて「保健機能食品」の中に含まれるものです。「保健機能食品」は「トクホ(特定保健用食品)」と「栄養機能食品」に分類されます。
一方で、「栄養機能食品」は特定の栄養成分の補給のために利用される食品で、栄養成分の機能を表示するもののことです。サプリメントの他にも、加工食品や生鮮食品などでも表示されていることがあります。
色々と調べていく上で「機能性表示食品」という分類もある事がわかりました。「機能性表示食品」は、ダイエット系食品が多いみたいです。国から認定を受けた商品が最近増えてきています。
例えば、
- メッツコーラ
- ブルーベリー黒酢
などがあげられます。
トクホ自体は、国民の健康と、消費者が適切に商品を選択できるように作られた制度です。
しかしながら、特定保健用食品を多く摂取すれば、痩せるとか健康になると言う事ではありません。種類によっては摂取上の注意点などもありますので、皆様もお気を付けて下さいね。