検査日誌:建築の鉄則!! 水の流れには勾配が大事。
こんにちは、オスカーホーム品実管理室 検査担当です。
完成したばかりの物件を検査しに、石川県能美市の現場へ行ってきました。
↑ 屋外の排水検査の様子。
排水マスのフタを開けて、キッチンやトイレからの排水の流れを確認します。スムーズに流れるためには、排水管の「勾配」が重要です。
「勾配」とは、傾斜の度合いのこと。
敷地内の排水管は、道路の下に埋められている下水道本管に向かって下がっていくように、必ず傾斜がついています。建築地や管の太さによっても異なりますが、屋外の排水管の勾配は1メートル進んで、1~2センチ下がるようになっているのが一般的です。
もし勾配が緩すぎると、排水が流れにくくなり、異臭が発生する原因となったり、はたまた逆流してしまったりすることも起こりえます。
工事担当者にトイレの水を流してもらい、検査員はしばらく待ちます・・・。
無事に流れました。良好!
建築の現場では、排水管以外にもいたるところに勾配があります。
屋根はもちろんのこと、玄関のタイルやバルコニーの床にも絶妙な勾配がついていて、雨水が溜まらずに流れていくように設計されています。
水が自然に流れていくように勾配を確保するのは、“建築の鉄則”です。