点検の専門家が玄関ドアのお手入れ方法をアドバイスいたします。
ドアの鍵が回りにくくなった時
まずは、ドアの鍵部分での固定ネジの緩みがないか確認し緩んでいる場合は増し締めします。(必要があればドア丁番に潤滑油を塗布します)外側のドアストッパーの固定も確認しましょう。
ガレージ付き住宅にお住まいの場合、家への出入りがガレージからという方が増えています。
玄関ドアを使う回数が少ないために、鍵を差した際に抜けなくなることが発生しています。
その原因としては、外部のチリやほこりが鍵穴に入って付着していることが考えられます。
鍵の抜き差し・回転がスムーズにできない場合には次のようにしていただくと回復します。
1:差し込む鍵を鉛筆(先端黒芯)でなぞるように黒く塗ってください。
(または市販の鍵穴専用のパウダースプレーを鍵に塗布してください。)
2:鍵穴に鍵を挿入して、数回抜き差しを行ってください。これで、鉛筆の炭素の粒子が鍵穴のシリンダーについて潤滑効果を発揮します。
3:鍵がスムーズに回るようになったら、鍵に付着した余分な炭の粉を布などで拭き取ってください。
ドアクローザーの速度調整の仕方
玄関の開閉がスムーズに閉まるかドアークローザーの開閉速度の調整をしましょう。
通常は第2速度区間で調整を行います。
※メーカーや機種によって説明が違いますのでクローザー本体に貼ってある表示ラベルを参照してください。
ネジはプラスのドライバーを使って少しずつ(1~2mm程度)動かしながらその都度速度を確認すします。
開閉速度は同じ調整をしても気温が高くなると早く、低くなると遅くなります。
ご注意:ネジは回しすぎないこと。ドアクローザー内部の油漏れの原因となります。
油漏れしている場合には交換が必要となります。
アルミ玄関ドア及びアルミサッシのお手入れの仕方
アルミを腐食から守るもっとも効果的な方法は、定期的な水洗いです。年に1~2回の水洗いをしてその後に乾拭きをするだけで大きな効果をもたらします。
汚れのひどい工業地帯や海岸の近くなどでは、状況に応じて水洗いの回数を増やしてください。
木質系玄関ドアのお手入れの仕方
チーク材の表面仕上げのドアに木材保護オイルを施したドアが木質系ドアです。
年に2~3回木材保護オイルを布地に浸し、木部に塗ってください。
直に雨風、日光にあたる場合は、特にお手入れ回数を増やしてください
塗装を施したドア
年に2~3回やわらかい布地で汚れに応じて乾拭き、もしくは、水拭き程度のお手入れを実施して下さい。
日当たりが悪く多湿の場所に設置されたドアの場合は、ドアの表面にカビが発生する恐れがありますので、お手入れの回数を増やしてください。