室内の熱中症、ここに注意!
熱中症というと、屋外で起こるイメージがありますが、屋内でも発生します。今回は、室内での熱中症を防ぐポイントをお伝えします。
目次
室内熱中症の状況
総務省消防庁では、熱中症による救急搬送者の内訳(平成25~平成30年合計)を公表しています。これによると、発生場所で住居(敷地内全てを含む)が4割を占める状況。意外に多い数値です。家の中にいたら安心というわけではありませんね。
室内といっても状況はいろいろ。以下に場所別に対策を紹介します。
場所別での熱中症対策
キッチン
火気を扱う台所は、要注意!熱とともに蒸気による湿気が発生して、高温多湿の状態に。調理中はエアコンの温度を下げる。換気扇を活用する。できるだけ火を使わない調理法に切り替えるなどしてください。
寝室
睡眠時の熱中症も多いもの。昼間に建物に熱がこもると、夜になり外の気温が下がっても、室温がなかなか下がらないことが。適切に冷房を使用して、睡眠環境を快適にしましょう。寝ている間に水分は失われるので、寝る前の水分補給は日課にするつもりで。枕元に飲み物を置いておくのも良いでしょう。
書斎(在宅ワーク時)
昨今の情勢を踏まえ、在宅ワークに切り替わった方も多いでしょう。仕事に集中していると、水分補給や休憩を忘れがちに。喉が渇いていなくても、決まった時間に水分補給をするように心掛けましょう。トイレの後や、オンライン会議の前は水分補給など決めておくのも良いですね。
また、パソコンなどの電子機器は、機器から発熱する場合もあるので、適切に冷房を使うようにしてください。
脱衣所やトイレなど
脱衣所やトイレ、廊下、階段など室内には冷房の効いていない場所は多いもの。狭いので空気がこもりやすいので、長時間滞在することのないように。
浴室(入浴時)
暑いとシャワーで済ませる方も多いですが、5分程度の短時間でも良いので、湯船につかりましょう。体を暑さに慣らすため、冷房で冷えた体を温めるため、そして疲れを取るためにも有効です。入浴前後は水分補給をして、換気も欠かさないようにしてください。
熱中症予防のポイント
いろいろなところで言われていますが、今一度確認しましょう。
- 室内の温度をこまめにチェック。
- 室温28度を目安に、エアコンや扇風機を上手に使う。
- 喉が渇かなくても、こまめに水分補給。
- 外出の際は体をしめつけない涼しい服装で。帽子や日傘で日除け対策を。
- 無理せず、適度に休憩を。
- 日頃から栄養バランスの良い食事と体力作りを。
夏の盛りは、熱中症に対する意識も高まりますが、初秋もいつ暑くなるか分からないので、注意が必要です。