2×4工法、実はリフォームに向いている工法?!
こんにちは、富山南部射水営業所の千葉です。お客様から「2×4工法の家って、後からリフォームがしづらいとよく聞きますね」と話を頂きました。
以前も「2×4工法は自由度が低い?」というお話をしましたが、今回は「意外と知られていない、2×4工法のリフォーム」についてお話をさせて頂きたいと思います。
2×4(ツーバイフォー)工法の歴史
2×4工法の歴史については、興味が無いと思いますが19世紀の北米で生まれました。
北米の自然環境の中、大木ではない建材を使って、少ない人手で効率よく、頑丈な住まいを作る為に考案されました。工法としては極めて合理的・機能的な建て方となっているため、「この梁の組み技は美しい!」というような、伝統的な職人技を駆使する住宅ではありません。
余談となりますが、現存する最古の2×4住宅「旧木下家別邸」です。こちらのサイトにも写真が多数掲載されています。
大正元年に木下建平氏が建てられた事が判明しているため、築100年以上の建築物です。今は、国登録有形文化財(建築物)として登録されています。写真を見てわかる通り、洋風なお家ですね。また、有名な観光地である札幌市の時計台も、2×4工法が取り入れられています。
2×4(ツーバイフォー)の住宅は
2×4工法の家は構造上、耐震性・耐火性が高く、省エネ性能がもともと高いです。建築工期が短いながらも、厳しい国の基準が決められているので、一定の品質を保つ事が出来ます。実際、約40年ほど前から、厳寒地である北海道を中心に日本でも普及してきました。十勝地方では住宅の約65%が2×4工法住宅だそうです。
2×4(ツーバイフォー)工法で作られた家のリフォーム
さて、築20~30年経ったツーバイフォー住宅をリフォームしようとした際に、以前は「大幅な間取り変更は出来ません!」と断られる事が多かったそうです。特に、2×4の構造を良く理解していない工務店などはなるべく受けないようにしていたと聞きます。そのため、2×4工法=リフォームがしづらい(出来ない!)という事が根強く残ってしいました。
現在では、大手メーカーやアパートの建築会社なども2×4工法住宅のため、リフォーム出来ないと言う事も言われなくなって来ました。
ただ、2×4工法は構造計算されているので、リフォームすることで構造上に問題が無いか確認するために、いくらかの間取り制限が掛かる場合があります。
例としまして、「壁を無くして、広い空間にしたい!」という要望があった場合、面積規模によっては出来ない事もあります。在来工法でも実は同じなのですが、十分な構造計算をしないまま「リフォームできます。」という工務店もあるようです。
そんなルール無い方が良いよ!と思われるかも知れませんが、構造上のルールを守る事によって、守られるのはお客様の大事な命や財産・暮らしなのです。
また、建築基準法上の第一条にはこう記されています。
この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低限の基準を定めて国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。
地震大国と言われる日本で、命・財産の保護を図るためには構造上のルールは外す事は出来ません。
2×4住宅のリフォームにおいては、多少の制限は掛かりますが、梁の補強など解決出来る事もあります。リフォームできないと諦めないで、ぜひオスカーにご相談ください。
今回はリフォームについてお話をさせて頂きましたがいかがでしたか?ご質問を頂けましたら、このようにブログでも紹介をしていきますので皆様、是非お気軽にご相談下さい。