ニットを長持ちさせるコツ、お伝えします

秋冬に欠かせないニット。でも2~3年着続けると毛玉が目立ってしまいます。長くキレイに着続けるコツを、お伝えします。

毛玉ができやすい場所は

そもそも、毛玉はなぜできるのでしょうか?それは生地同士がこすれるとニットの表面の繊維が立ち上がり絡まるから。ということで、ワキの下や腕といったよく動かす部分にできるのです。

ブラッシングで毛玉を作らない

毛玉を作らないようにするのが、きれいに保つポイント。それには、洋服用ブラシでのブラッシングを習慣づけて「絡まる前に、ほぐす」のが大切。ニットには、柔らかい馬毛製がおススメです。平らな台に広げ、編み目の向きに沿って、優しくブラッシングすると、毛並みがそろいツヤが出ます。

毛玉を作らないだけでなく、繊維についたホコリや花粉も落とせます。

洋服ブラシ

毛玉ができたら、専用の毛玉取りを使う

毛玉ができてしまったら、専用の毛玉取りの出番です。手でむしるのは論外ですが、ハサミやカミソリも使用を避けましょう。糸を切ってしまう可能性があります。

ブラシと電動がありますが、小さい毛玉はブラシ、大きい毛玉や全体にできた場合は電動と使い分けると良いでしょう。くれぐれも、毛玉取りに夢中にならないように。生地が薄くなってしまいます。

毛玉取りブラシ

気をつけたいお手入れ方法

ハンガーにかけず、たたむ

ハンガーにニットをかけると、糸が伸びて形がゆがみ、重さで伸びるので止めましょう。

シワにならないように、折り目を少なくしてたたむのが基本。袖は肩と袖のつなぎ目縫い目から内側に折り、前身ごろの下から半分に折ります。収納場所が限られている場合は、さらに縦半分に。ふんわりした感じを保つため、上にはなるべく重ねないようにしましょう。

洗い過ぎ注意

実は洗い過ぎも繊維が絡まる原因。なるべく汚さないように着て、洗うのは衣替え前に1回程度が目安です。

では、なるべく汚さないようにするには、どうしたら良いでしょうか?一例ですが、煙やにおいが出る飲食店や汗ばむ時期、悪天候の日には着るのを避けます。それでもどうしても汚れた場合は、帰宅後すぐブラッシングし、風通しの良い場所で陰干しを。

連続して着ない

靴も同じものを連続履かないように、ニットも連続して着ないように。繊維にも休息が必要です。

重ね着に一工夫

コートを羽織る際に、繊維がこすれるのも傷みの一因。とはいえ、冬にコートを着ないわけにはいきません。裏地があるゆったりしたサイズを選ぶなど、一工夫を。

筆者はハサミを使って毛玉を切っていたので、この記事を書きながら、少し冷や汗……でした。ニットはデリケートな衣類なので、ブラシや毛玉取りなど専用の物は必須です。ただこれらを揃えれば、お手入れは簡単にできるの是非用意しておきたいところです。

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