ペットも赤ちゃんも大切な家族~一緒に暮らすときの注意点は?
ペットを飼っている夫婦に、赤ちゃんが産まれて共に暮らす。珍しいことではありません。でも、そんな状況での暮らしには、色々注意すべきことがあります。
目次
ペットのしつけと衛生管理は大前提
ペットと赤ちゃんが一緒に暮らすには、しつけができていることが大前提(赤ちゃんがいなくても当然ですが)。具体的には、
・トイレトレーニングができている。
・むやみに人を舐めない。
・人に攻撃的な態度を取らない。
飼い主との信頼関係ができていることは言うまでもありません。また、ペットの衛生面が保たれているかも必須事項です。例えば、
・散歩の後に足を洗う。
・トリミングやシャンプー・爪切り・ブラッシングを適度に行う。
・ペットの毛をこまめに掃除する。
これら基本的なことができていないのは、赤ちゃんにとって不衛生で危険な状況です。妊娠中というより、妊娠を考えたときから訓練しておく必要があります。
具体的に注意すること
1.アレルギー
犬や猫の毛やフケ・よだれなどにより、アレルギー反応が起こり、くしゃみ・鼻水・かゆみ・喘息などの症状が現れます。発症を防ぐために、室内を常に清潔に保ち、シャンプーやブラッシングなどをこまめに行いましょう。
空気清浄機の使用もおススメです。赤ちゃんと寝室を別にすること、抜け毛は下に溜まるのでベビーベットを使用する方法も。
2.感染症
赤ちゃんは抵抗力も弱いため、ペットの持っている感染症にかかる心配もあります。感染の原因は赤ちゃんがペットと接触し、舐められることがあげられます。ですので、ペットと赤ちゃんの接触はできるだけ避けましょう。ペットの感染症の予防接種や定期健診は忘れずに。
3.衛生面
ハイハイ時期の赤ちゃんは、色々なものに興味津々。何でも口に入れて確かめようとします。エサ皿やトイレには近づけないようにし、特に排泄物や吐しゃ物には絶対に触らせないように。
4.安全面
床に布団を敷き赤ちゃんを寝かせておくと、ペットが飛び乗る危険があるので、赤ちゃんはベビーベットに寝かせましょう。重複しますが、抜け毛やホコリを吸い込む危険も防げます。
5.ペットの気持ちも考えよう
ペットにしてみれば、今まで飼主の愛情を一身に受けていたところに、新参者の赤ちゃんが現れるわけですから、嬉しいはずありません。話せない分、粗相をする無駄吠え・噛みなどの激しい行動に出ます。
このようなときは、スキンシップを心掛け、「君(ペット)も赤ちゃんも同じくらいかわいいよ」と分かりやすく接する必要があります。人間の場合の、第一子が産まれたときの第二子と同様に接しましょう。
ペットと赤ちゃんが暮らすメリットは?
赤ちゃんがいるのにペットと暮らしている家庭は、傍からみると大変そうです。しかし、良いこともあります。赤ちゃんはペットと暮らすことで、免疫力が向上して風邪や感染症などにかかりにくい、と言われています。またペットによる癒し効果、精神面の支えになるだけでなく、老いや生死を間近で見ることで、生命について学ぶこともできます。
ペットも赤ちゃんも大切な家族です。折り合いを付けながら、楽しく暮らしてください。