シニア層とペットとの安らぎ生活~心得ておきたいことは?

シニアと呼ばれる世代になってから、ペットを飼い始めたいという方もいるでしょう。しかしペットも寿命が延び、最後まで世話ができるかが気がかりです。今回はシニア層がペットを飼う際の注意点をお伝えします。

シニア層がペットを飼うための心得

ペットを飼う際の心得は、最後までお世話をすること。しかしこれがシニア層となると、本人の年齢や体力の問題から、やりたくてもやれないことも。以下に、シニア層がペットを飼う際の心得を記します。

心得1~飼うなら小型の成犬・成猫を

犬の場合、シニア層が秋田犬やシェパードなどの大型犬を飼い始める人はいないと思いますが、(念のため)おススメできません。シーズーやトイプードル、ミニチュアダックスフンドが良いでしょう。実際、これらの犬種を散歩させているシニア層はよく見かけます。

そして、子犬や子猫ではなく、ある程度成長し、トイレが指定の場所ででき、無駄吠えしないなど、しつけができている方が飼うのが容易です。

心得2~飼育費用は月2万円から

ペットを飼うには、一定の費用が必要。食事代などは犬・猫共に月2万円はかかるもの。これに予防接種、トリミング代、更に散歩や通院などが負担になればペットシッターも必要。勿論、人間と同様病気にもなるので治療費と…金銭面は避けては通れない問題です。

心得3~ペットから感染する病気に注意

「猫ひっかき病」「トキソプラズマ症」などペットから人間に感染する病気もあります。体力的な衰えもある年代なので、感染しないよう、万一そうなった際の対処法も調べておきましょう。基本は人間も猫も健康状態を良くして、清潔にしておくことです。

心得4~防犯対策をしっかりと

犬は散歩が大好き。隙あらば自由に歩き回ろうとします。それで迷子になったら、一大事。マイクロチップを埋め込んで、備えておくのも一つの手です。装着は短時間で済み(必要ならば局部麻酔可)、電磁波の影響も確認されていません。費用は数千円~1万円程度ですが、費用の一部助成を行っている自治体もあります。

心得5~ペットが残された際の対応を考える

飼い主がペットより先に亡くなったり、病に倒れて世話ができなくなった場合どうするか。書面に「その後」について残しておくことが必要です。日本ではペットは飼い主の財産として扱われており、信頼できる友人に「何かあったら引き取って」と約束しても、意に反して親族が連れて行くことがあります。

意思を明確にするためにも、ペットの名前・種類、飼育管理を誰に委託するか、譲渡するか。その他、かかりつけの動物病院や持病の有無も記します。犬の場合、自治体に登録した鑑札番号も。第三者が見ても分かる場所、例えば冷蔵庫などに貼ります。また、公正証書として、「負担付死因贈与契約」が作成できます。

飼うのは難しいけど、動物と関わりたい場合

ペットを飼うのは難しいけど、動物と関わりたいと思ったら、保護犬・猫の団体でボランティア活動に参加する方法も。里親が見つかるまで自宅で一時預かりをする、譲渡会の手伝いなどがあります。飼う以外の選択肢があることも知っておくといいですね。

ペットを飼っているシニア層の方と時々出会いますが、どの方も触れ合っているときは優しい顔をされています。動物の存在は心穏やかにし、生活に張りを与えてくれるのだなと、思いました。だからこそペットが死ぬまでお世話する、自分の死後のペットの将来を考える、ということをしっかり考えて欲しいです。

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