マンションだからこそ、知っておきたい防犯対策

マンションは高層で、オートロックもあるから空き巣の被害は少ない。これは、間違いです。マンションだからこその防犯対策をお伝えします。

マンションの場合の空き巣の侵入経路

マンションでの空き巣の侵入経路について、以下にまとめました。

ガラス破り 45.3%
無締まり(無施錠) 35.2%
施錠明け 13.8%
ドア錠破り 4.3%
その他 1.6%

1位はガラス破り

戸建て同様ガラス破りが、圧倒的に多いです。特に1階に住んでいる人は、戸建てと変わらないので、用心が必要です。2階以上に住んでいる人も、油断は禁物。
・ベランダからベランダに乗り移れるか。
・周りに登れる物や塀があるか。
・ベランダの塀が高くないか。

以上を確認してください。

防犯ガラスシートを使う、補助鍵で窓からの侵入を防ぐ、など対策をしましょう。

2位は無締まり(無施錠)

無締まり(無施錠)が次いで多いです。理由として、マンションはオートロックなどの防犯が備わっており、ゴミ出しなどで「すぐ戻るから大丈夫」と、無防備になっていることが挙げられます。施錠明け・ドア錠破りなど、玄関から堂々と入ってくる空き巣もいます。鍵をダブルロックにするのは基本です。

また、サムターン回しを防ぐため、防犯性の高いディンプルキー(鍵に丸い凹みがたくさんある鍵)が理想です。最近はリモコン式の鍵なども販売されており、鍵穴が存在しないため、防犯対策につながります。

マンションでのトラブルの例

マンションで遭遇した空き巣トラブルには、以下のようなものがあります。

  • 勧誘者らしき人が、直接玄関のドアをノックしてきた。後で調べると、居住者がオートロックで入ろうとした際侵入していたそう。
  • マンションの駐車場は共用の鍵で施錠されているのに、何者かが侵入してタイヤが盗難された。
  • 7階の部屋で、ベランダの無施錠の窓から深夜就寝中に侵入され、現金を盗まれた。
  • 玄関の鍵をかけ忘れて就寝した部屋数件が、空き巣の被害に。

共有部分を悪用することでの被害は、マンションならではと言えます。気になるのが、無施錠による侵入被害。「オートロックがあるから」「高層階だから」「少しの時間だから」という少しの心の隙に、空き巣は付け込んでくるようです。それが、集合住宅だとそんな人が複数もいるのだから、(空き巣にとって)宝の山です。

日頃の心掛けが防犯につながる

一方で、日頃こんなことに気を付けているという声もあります。

  • 共同玄関から入る時、不審者が付いて来ていないか、チェックしている。
  • 在宅時は必ず鍵を閉め、ゴミ出しなど短時間でも部屋をでるときも必ず鍵を閉める。
  • ご近所さんと顔見知りになり、挨拶程度はするように気を付ける。
  • ご近所さん、管理人さん、理事会との連携を大切にする。

施錠の徹底、同じマンションに関わる人達とのコミュニケーションが、防犯につながるのではないでしょうか。

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