花粉症、家庭でできる洗濯と掃除の対策
花粉症の方には辛い春です。家庭での一工夫で、上手く乗り切る方法をお伝えします。
【洗濯編】基本は部屋干し。夜の部屋干しがおススメ
花粉症の時期の洗濯は、基本的に部屋干しです。とにかく、花粉を衣類に着けないことが大切。
おススメしたいのが、入浴後の夜の部屋干し。周囲に音が響かない環境であれば、入浴後に洗濯機を回し、洗濯物の間を変えて風通しよく干し、サーキュレーターや除湿器を運転させて就寝します。居間に干しても、家族が寝室に移動するので、洗濯物を邪魔に感じません。
入浴後は風呂の残り湯もまだ暖かいので、洗剤の酵素もよく働き、皮脂汚れも落ちやすいです。すすぎに水道水を使えば、雑菌の繁殖は防げます。
また、夜の部屋干しは、家族の協力も得やすく、時短や家事のシェアにもつながります。
柔軟剤を使用するのも効果的です。衣類の静電気を抑えるので、花粉が着きにくくなります。香りが気になる人は、無香料の物を使いましょう。
【掃除編】花粉を舞い散らせないように
前述の柔軟剤ですが、何と掃除にも使えるのです。
水200mlに5mlほど溶かしたものをスプレー容器に入れて床や家具を拭くと、静電気を防ぎ花粉が付着しにくくなります。花粉症と静電気の発生は時期が重なるので、一石二鳥です。
床掃除の際、排気で花粉が舞い散る掃除機は避け、フローリングモップなどを用いた拭き掃除を行うのがコツ。花粉は人の動きで舞い散るので、夜の間に積もった花粉や埃を、朝一番に(ウェットシートを着けた)モップで花粉を拭き去ります。モップには、使い捨てのシートと洗って繰り返し使うクロスと2種類ありますが、後処理を考えるとシートタイプが筆者はおススメです。クロスを洗う際、花粉を吸いこんでは、意味がありません。
寝室から居間やキッチンまでの動線の途中に、すぐ使えるようにモップを配置して、移動ついでに掃除してもらえるように家族を巻き込むのも一つの方法です。
「花粉は家に持ち込まない」が、大原則
洗濯・掃除だけでなく、花粉は家に持ち込まない工夫が大切です。上着やカバンなど、外出時に花粉が付着したものは玄関の外でブラシをかけて落としてから家に入りましょう。上着やカバンは玄関先に収納場所を設けて、居間や寝室には持ち込まないように。上着も花粉が払いやすいような、ツルツルした生地のものがおススメです。
部屋の換気は、花粉の飛散量が減る早朝か深夜に行うようにしましょう。
徹底的に花粉をシャットアウトしたい場合は、空気清浄機の使用を。湿度がある方が、花粉の飛散を防ぐので、鼻や喉の違和感を軽減してくれるペパーミントやティーツリーなどのエッセンシャルオイルでのアロマ加湿も。
花粉対策は、家族の協力がなければできないもの。「皆で花粉を追い出そう」キャンペーンの元、家事シェアができたら良いですね。