家は南側に建てるべき?!住宅の性能が向上して、土地の方角の選び方にも変化が。
こんにちは、オスカーホーム高岡砺波営業所の千葉です。
段々と春らしい天気となっていますね。先日、お客様から「土地から検討しているのですが、南側を玄関にした方が良いのか?」と質問がございました。今回は「土地と住宅の向き」についてお話をさせて頂きます。
なぜ南側を玄関にしたいのか?
土地を検討する際に、チラシなどを見てみると「南向きで日当たり良好!」「南向きの好条件!」など、南側が良いと言うことばかり強調して記載されていますよね。
最大の理由は、太陽の光(日照)がポイントとなります。寒い冬には太陽の光がどの面よりも長く当たる場所が南側になります。さらに南側は暑い夏の時には北向きの次に日照時間が少なく済みます。
風水上でも「樹木旺盛な土地は吉」などと呼ばれ、玄関近くに木々を植える方が多かったことから「南側向きの土地が一番良い」という考え方が広まったとされています。
実際に私の実家は南側に建っており、祖父もそのように話をしていました。富山に建てた私の家も南向きに面した土地ですが、ちょっとしたデメリットも存在しています。
南向きの土地での失敗談
間取りでの失敗
現在の南向きの家に住んでから早3年が経過しましたが、失敗したと感じたことがあります。
まずは、ガレージを付けたいという希望があったため、インナーガレージを付けて住宅を検討しました。そうするとガレージの面が大きいので南側の採光を取る事が出来なくなってしまいました。ガレージプランを優先するのなら、南向きで無いほうが良かったかも知れません。
住宅営業をする際に、私自身が一番のポイントとしているのは「採光」です。自身の家で失敗しているため、私のお客様には必ず「採光」についてお話をしています。
また、ガレージを付けない場合でも、リビングに掃き出しの大きな窓を作ったものの、道路から見えるため、あまりカーテンを開けない等の話をお聞きする時もあります。
実際は東側から太陽が上がってくるので、南側より、東側を重要視される方も少なくありません。
土地価格に差があった
北側の土地と南側の土地、皆さんはどちらが高いと思いますか?以前は、人気の南側の土地の方が高かったのですが、住宅の断熱性能が上がり、「南向きの家は暖かく北向きの家は寒い」とか言われることが無くなったからでしょうか。最近の出ている土地では、北向き、南向きがほとんど関係ない価格差になっています。
日差しが強すぎる
日中は電気を付けなくていいですが、TVを見る際に、明るすぎて逆に見えないなどの話も聞いたりもします。さらに、カーテンや家具が劣化してくるということもお聞きする場合があります。
南向きの土地=良い土地と思われていた方が多いのですが、自分たちのライフスタイルなどで、適した土地の方角も変わってきます。最近では暮らしのスタイルをしっかりと考えた上で土地を購入される方が多くなっています。
お客様自身もメリットとデメリットを考えて頂く事も大切な事の一つなのです。