自分の生活に合った「除菌」で、ゆるく清潔に
除菌をして清潔な空間で快適に暮らすのは、理想的と言えますが、それ故に「行き過ぎ」と感じることもある今日この頃。自身にとって必要な除菌について考えてみませんか?
菌=悪者?
スプレーやウェットシートなどの除菌用商品、加えて台所用品・衣類・文房具・トイレ用品などに抗菌グッズが、今の日本には溢れています。
これらには一定の効果があるとは思いますが、使い過ぎで体に必要な菌までも除去してしまうことも。細菌やばい菌などの菌は、人間にとって有害な「悪玉菌」も勿論ありますが、役に立つ「善玉菌」もあります。「常在菌」もその一つで、口・鼻・皮膚・内臓などに多く存在しています。これが病原菌の浸入を防ぎ、免疫力を高め、健康を守っていると言われています。
例えば、手を薬用石けんで何度も洗うと、皮膚の常在菌が流れ皮脂も失われ、乾燥肌やアトピーを引き起こす、というように。
メディアや広告には、毎日のように除菌に関する情報が流れていて、雑菌が洗濯物や食器用スポンジに残っている状態を何度も見せられると、不安になるものです。そういうときは、少し考えて、「目にした除菌製品、全部日常生活に必要かな?」と考えてみましょう。
除菌の必要性を考えてみる
Woman Exciteに掲載されているNHKエディケーショナルの「感染症予防のための除菌は、どのくらいすればいいの?」の記事では、除菌をするタイミングにメリハリを付けることが勧められ、
家の中と家の外の2つで除菌を考えてみましょう。家の中は、家族だけしかいない限られた空間なので、神経質に除菌する必要はないと思います。家の外は、いろいろな人が使ったものがあるので、できる範囲で除菌してあげてもよいと思います。
としています。何が何でも除菌!ではなく、必要なところはどこなのか、どこが気になるのかを考えて使い分けると良さそうですね。
自分の生活に必要な除菌は何?を考えよう
筆者は一見健康そうですが、花粉症を含むアレルギーがあります。
子どもが小さいときはよく、「ホコリで死ぬことはないから、掃除は後回しでOK」という趣旨の文章を度々目にしました。家事や育児に必要以上に気合が入っている新米ママには、救いの言葉でもありますが、筆者にとっては、そこは手を抜けないところ。毎朝掃除はしています。エアコンもキレイにしたいので、毎年業者を依頼し、家中のエアコンを掃除してもらいます(大変なことは外注)。
対して、洗濯の際は、汚れがひどいものは一度手洗いで落としますが、タオルも下着も靴下も食器用フキンも皆一緒。フキンやまな板の煮沸消毒も、したことありません(引いている人いるかもしませんね…)。
除菌に無頓着というわけではなく、食卓用除菌スプレーとシートは常備していますが、食卓といわず家具や布団カバーときには、下駄箱の除菌とあらゆる場所に使います。何種類も置いても使いこなせないし、お金の無駄になるから。
使用しているのは、KAOの食卓クイックルスプレーと、食卓クイックルウェットクロスのみです。
そんなわけで、自分に必要なことには時間とお金はかけて、それ以外は見なかったことに…。そうすると継続していけるので、結果ゆるゆると家の中が清潔に保たれている状態(だと思います)。
また、過剰な除菌生活は、家族の家事に非協力的になるだけでなく、不和を招くことも。「不潔じゃない程度の住まい」を、ゆるく目指していきましょう。