ZEH(ゼッチ)で変わる、日本の住まい

「快適な省エネ」として薦められているZEH(ゼッチ)。これにより、日本の住まいはどのように変わるのでしょうか?

快適な省エネ住宅ZEH

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率的な設備システムの導入により、室内環境を維持しつつ、大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量(※1)の収支がゼロとすることを目指した住宅です。

※1一次エネルギー消費量 建築や住宅で用いる冷暖房をはじめ、換気・給油・照明などの設備機器のエネルギーを熱量換算した合計の値のこと。

かみ砕くと、「快適な室内環境」と、「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下」を同時に実現する住宅、更に一言でいうと「快適な省エネ住宅」です。具体的には、「断熱」「省エネ」「創エネ(太陽光発電など)」を指します。

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ZEHが生まれた背景

そもそも、エネルギーが乏しい日本。「省エネ」という概念は、随分前から言われてきました。それが2011年の東日本大震災後の電力需給の逼迫やエネルギー価格の不安定化などを受け、家庭における省エネルギーの重要性が再認識されています。

加えて、2015年7月に策定された長期エネルギー需給見通し(エネルギーミックス)では、省エネルギーについて、石油危機後並の効率改善を見通しとして示しており、その実現には住宅の省エネが不可欠となっています。

ZEH普及に向けた政府の目標

ZEH普及に向けた政府の目標を、以下に記します。

エネルギー基本計画(2014年4月閣議決定)
「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」と政策目標を設定しています。
地球温暖化対策計画(2016年5月閣議決定)
「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上をZEHにすることを目指す」としています。
未来投資戦略2017(2017年6月閣議決定)
「2030年までに新築住宅・建築物において平均的でZEH・ZEB(※2)相当となることを目指す」ことなどを、記しています。

※2 ZEB(ゼブ:ゼロ・エネルギービル)エネルギーの生成と消費の収支がプラスマイナスゼロになる建物のこと。

ZEH普及のための「ZEHビルダー」

上の目標の達成に向け、2016年度より、ZEH支援事業(補助金制度)において、自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合を2020年までに50%以上をとする目標を宣言・公表したハウスメーカー・工務店等を「ZEHビルダー」として公募・登録し、屋号・目標値等の公表を行っています。

オスカーホームも平成28年に登録して、「プレミアムゼロ標準」という名前でZEHのスタンダードに合った商品を販売しています。

今回はZEHの概要についてお伝えしました。今後は、ZEHのメリット・デメリットや、オスカーホームの取り組みについて紹介します。

参考資料

経済産業省資源エネルギー庁「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報公開について

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