災害時いつもの暮らしはどうなるの?~「東京くらし防災」から子育て編
子どもと一緒に被災したら?子どもと離れているときに災害が起きたら?毎日の子育ての中で、子どもと一緒に取り組める防災についてお知らせします。
目次
赤ちゃんから乳幼児
災害にはベビーカーより抱っこ紐
急いで避難する場合、がれきが散らばる路面や人混みをベビーカーで移動するのは危険です。
普段から抱っこ紐を準備してお散歩へ。ベビーカー派のママも、シートの下の収納スペースに入れておきましょう。グズッたときにも役に立ちます。また就寝時は枕元に置く習慣を。万一の際、子どもを連れて素早く逃げ出せます。
未開封の紙オムツは常に常備
筆者の子ども達が乳幼児の頃行っていた対策を、以下に記します。
開封済のオムツの他に未開封のものを常備。地震などで自宅を飛び出さないといけない場合、とりあえずこれを持って逃げようと考えていました。開封済だと、子どもを抱っこして走っている間に落とす可能性大!だからです。使う度に補充するので、サイズが合わないこともありません。
今思えば、未開封のオムツにお尻拭きをガムテープなどでくっつけてもよかったかも。災害時、お尻拭きは色々と役に立ちますから。
ママバックは、赤ちゃんの非常袋
赤ちゃんとの外出に必要な物がセットされたママバックは、もしもの時にも使えるものを入れて。そして使った分はすぐ補充して、持ち出しやすい場所に用意しましょう。
最低限入れておくと便利なものを紹介します。
オムツ、お尻拭き | タオルやガーゼハンカチ |
授乳ケープ(防寒にも) | ビニール袋 |
ミルクセット(ミルク、哺乳瓶、ペットボトルの水) | 母子健康手帳、保険証 |
スタイ | ブランケットまたはバスタオル |
着替え | おもちゃ など |
母乳派のママもミルクは用意
ミルク派のママは、ミルクは多めに常備しているでしょうが、母乳派でも用意しておきましょう。災害時のストレスで母乳が出なくなったり、避難所では授乳の場所に困ることもあるからです。スティックやキューブタイプのものがおススメ。
幼児・小学生から
幼稚園・保育園・小学校との連絡
災害時は外出先や勤務先からはすぐに迎えに行けないことも。事前に幼稚園・保育園・小学校と避難先はどこか、災害時にどう連絡を取り合うかなどの約束事を共有しておきましょう。
行先を確認
災害時は携帯電話の通話やメール機能が使用できなくなることも。子どもが外出するときは、行き先や誰と会うかなど、確認する習慣をつけましょう。もしものときの救助や安否確認に役立ちます。
色々なトイレが使えるように
災害時はトイレが快適な状態を保てるとは限りません。さらに、自宅のトイレが使用できなくなることも。お子様にも普段から公衆トイレや和式トイレを経験させて、色々なトイレが使えるようにしましょう。
公衆電話の使い方を子どもに教える
公衆電話も災害時の大切連絡手段の一つです。子どもには公衆電話の使い方を教えましょう。小学生以上には、非常時に備えてテレホンカードを渡しても。
いつもの子育てに「防災」の視点を少し加えてみましょう。
参考資料
東京都総務局総合防災部防災管理課『東京くらし防災』(2018年)「子どもと備える防災」より