車のライトは何故黄ばんでしまうのか?
こんにちは。高岡砺波営業所の千葉です。
ガレージ住宅の話をした延長の話となりますが、車のライトってなぜ黄ばんでくるかご存知でしょうか?
車のライトの材質
車のヘッドライトの材質はポリカーボネートという樹脂が使われています。この樹脂が劣化してくると黄ばみの原因になります。昔はヘッドライトはほぼ、ガラス製でした。しかしながら現在は「衝撃に強い」「透明性が高い」ということと、それから「ガラスに比べて軽い」と言う理由などからポリカーボネートが使用されています。
そしてその樹脂を劣化させる要因は3つあります。
- 紫外線
- 傷
- 熱
それぞれを詳しくお話をします。
1.ライトを劣化させる大きな要因の紫外線
紫外線は太陽の光に多く含まれています。そのため、光をもろに受けるライトの表面には、紫外線を防ぐコーティングがされています。しかし、長年に渡って直射日光が当たる環境にさらされると樹脂やコーティング自体の劣化も避けられません。
例として、自宅の駐車場はどうでしょうか?直射日光が当たってしまうとライトの黄ばみの原因になってしまうので日光が当たらない駐車がおススメです。日に当たる場所と当たらない場所での管理の違いも差となってきます。
ちなみに、左右で黄ばみ具合が違う車を見る事があると思いますが、理由は日差しに照らされる時間が左右で違う環境にあると容易に予想出来ますね。
2.傷による劣化
黄ばみの2つ目の原因は傷による劣化です。ポリカーボネートは傷に強くはありません。勿論、最近のヘッドライトは昔と比べると強くなっています。それでも、ガラス製ライトほどの強度はありません。
特にヘッドライトは付いている場所がフロントだけに走行するだけでも小さな傷がつきやすいのです。目に見えない程度の擦り傷でも積み重なればそれなりにダメージを受けます。
例えば、洗車時の傷
身近な所で話をしますと、ガソリンスタンドなどにある洗車機。
洗車機にかけると目に見えない小さな傷が入ります。汚れを落とすために、かなりの速さのブラシが当たるので無理もありません。そのため、私自身は自分で洗車する事を心がけております。
3.熱による劣化
黄ばみの3つ目の要因は、熱です。
ヘッドライトのバルブはかなりの高温になるのでどうしてもライトカバーにまで熱が伝わってしまいます。
特に渋滞中のヘッドライトは風による冷却効果が無い為、熱を持ちやすくなります。更に、エンジンルーム内の温度も上がるため、その影響を大きくうけます。停車した車のヘッドライトを触って熱い時があるのはこのせいです。ポリカーボネートは耐熱120~130℃程度あり、樹脂としては優秀です。劣化の要因としては紫外線や傷と比べると比較的低いといえます。
一番黄ばむのはライトカバー
何故、ライトカバーが一番黄ばむのかと言うとこれら3つの全ての要因が当てはまるからです。
劣化しているかどうか確認する簡単な方法として、洗車時にライト表面を触るとザラザラした感触がある場合は、ライトカバーのコーティングが劣化してきているということになります。
話しが長くなってしまいましたが、そんなお車の劣化対策も考えるとインナーガレージ住宅は「太陽光、雨、雪、紫外線、風、防犯的にも安心」という事で、建築される方が増えています。
ライトの黄ばみが気になる方はご自身で綺麗にする方もいらっしゃいますが、カー用品専門店やホームセンターのカー用品売り場に専用のクリーナーも販売されています。ホームページで検索すると色々な解決法が紹介されていますが、解決するかるかどうかは保証できませんね。
皆さんも「ライトカバーの黄ばみ」を気にしてみてはいかがでしょうか?