女性視点の「東京くらし防災」で、災害への意識を高めよう
東京都が平成27(2015)年に発行した「東京防災」。その続編で、女性の視点から平成30(2018)年に登場した「東京くらし防災」。今回はこちらの冊子の内容を紹介します。
目次
「東京くらし防災」の閲覧方法
「東京防災」「東京くらし防災」とも、東京都が発行しているので、地方で紙媒体を手に入れることは難しいですが心配ご無用。都のHPからPDF版が、また電子書店でも取り扱っています。無料でダウンロードできるので、あらかじめタブレット端末等にダウンロードしておけば、災害時にもインターネットに接続せずに読むことが可能です。
「東京くらし防災」の主な特徴はコンパクトさ
「東京くらし防災」は「東京防災」と同じB6判。しかし数が164ページと、「東京防災」の半分程度に抑えられています。軽くコンパクトですので、カバンの中に携帯して備えておくことも可能です(紙媒体派の人は、東京を訪れた際、公共機関などで手に入れてください)
「東京くらし防災」の主な特徴は親しみやすいキャラクター
26歳未婚「わたし」に33歳でママの「お姉ちゃん」。それに「お父さん」「お母さん」の4人家族の日常生活(後半、災害に遭う)を中心に、防災対策や、実際災害が起こったときにどうするかを、伝えています。防災対策は、出かけるとき・寝るとき・お風呂のときなど、生活のシーン毎に紹介されていて、見やすいです。
「東京くらし防災」の主な特徴、リアルな被災体験談
ページの至るところに「体験voice」として、被災者の体験が書かれています。困ったことや役に立ったことがポイントを抑えて紹介されているので、参考になります。ちなみに、2016年の熊本地震での体験も紹介されており、対応の早さに驚かされます。
「東京くらし防災」の主な特徴、女性視点の防災方法、災害時の対処法
「東京防災」と大きく違うのは、ここです。
- 妊娠中の外出に必要なアイテムの紹介
- トイレの話(生理用品はもう1周分買う、女性特有の悩みに備えた製品を買うなど。)
- 子どもとの防災対策
- 非常時に備えたママバッグの中身
- 女性のための、避難所での身の守り方 など
いつ・どこで・どんな災害が起こってもおかしくない日本列島。だからこそ、いつもの暮らしの中で始めやすく、「こういうことが防災につながるのか」と読んだ人の「気づき」となれば幸いです。