コーディネータがアドバイスする住宅の家具の配置を決める方法
人や物の動きを考えた家具配置に
暮らしの中での人の動きを「動線」といいます。
この動線を意識して家具を配置することで、部屋の中の動きがスムーズになり暮らしやすくなります。 動線を考えた家具配置にするには、毎日お部屋でどのように過ごしているかが基準になります。
「帰宅したらリビングのソファーでゆっくりする」という人なら、玄関からソファーまでの間になるべく障害物が無いようにしましょう。 テレビを見ながら料理をしたいのなら、リビングやダイニングだけでなくキッチンからもテレビが見えるような所に配置しなければなりません。家具の配置を決めたら、部屋でどのように暮らすのかをシミュレーションすることをお勧めします。
さらに気をつけたいのが「物の動き」です。食器棚の扉の開く向きや、引出しやクローゼットの扉が開く隙間など、細かな点を見落としがちなので、家具の位置を確定する前にチェックしておきましょう。
家具のサイズを考えて、部屋を広く見せる
部屋を広く見せるには、目線をさえぎらないようにすることが大切です。
部屋のドアを開けたときに、正面に目線以上の高さのある家具があると、圧迫感があり部屋が狭く見えてしまいます。
奥行きのある広いお部屋に見せるためには、ドアから奥へいくほど家具の高さが低くなるように配置しましょう。 背の高い家具は、部屋に入ったときに目に入りにくい位置の壁際などに配置すると、目線の邪魔をしないので部屋が広く感じられます。部屋に窓がある場合は、できるだけ隠さないほうが部屋を広く感じさせれます。 部屋の入口から窓を通して外が見えれば、広々とした空間を演出することができるからです。
家具配置のシミュレーションができるアプリを使う
最近は、無料で手に入る家具配置のシミュレーションができるアプリが増えてきています。
家具配置のシュミレーションアプリとは、アプリ内の部屋に家具を配置して、実際の家具配置の参考にできるものです。 自由に間取りを変えられる本格的なタイプもあれば、家具を動かすだけの簡単なタイプ、サンプルの家具を実際に買うことができる通販タイプなど様々なアプリがあるので、その一部をご紹介します。
部屋の間取りを作成し、家具や設備を配置して使うアプリです。設備や家具などのパーツは700種類以上で、床の色やデザインも変えることができるため、実際に近い雰囲気でシミュレーションできます。
自由に間取りを作ることができ、作ったお部屋に家具を配置することができるアプリです。 3Dモードにすると、部屋の中に立っているような視点で表示されるので、よりリアルにインテリアを検討できます。
間取り図ではなく、実際に撮影した写真で家具配置をシミュレーションすることができるアプリです。家具などのアイテムは450点以上あり、すべて購入することもできます。
AR技術を使って、実際のお部屋に家具を試し置きできるアプリです。 このアプリを使って部屋を撮影し、撮った写真でシミュレーションすることも可能。 有名ブランドを含む購入可能な家具を設置することもできます。