これからが本番、紫外線対策!SPF・PAの意味と正しい選びかた
紫外線の気になる季節となり、日焼け止めを使用される方は多いと思います。
日焼け止めを選ぶときによく目にする「SPF」や「PA」。とりあえず数値が大きいものや、+(プラス)の多い方がなんとなく効果が高そう!と選んでいませんか?
間違いではありませんが、高い数値の日焼け止めは、効果が高い分、肌荒れや乾燥などのお肌への負担も大きいそうです。紫外線や日焼け止めの効果の正しい知識をもって場所やシーン、お肌に合わせたものを選びましょう。
「SPF」について
サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、主に短時間で肌に赤みや炎症が起こるUV-B(紫外線B波)の防御指数を表します。数値が大きいほど、防御効果が高くなり、紫外線を浴びた時に肌が赤くなるまでの時間を何倍にのばせるかを表します。
個人差はありますが一般的には、20分ほどで日焼けするといわれていますので、20分で日焼けをおこす方がSPF30の日焼け止めを使用することで20×30=600分で約10時間、日に焼けるのをのばすことができるというわけです。
紫外線B波の特徴
- 波長が短く肌の表皮で吸収されるため、真皮まではほぼ届かない
- 屋外での日焼けの主な原因で真っ赤に焼けたり、炎症を起こす
- 肌表面の細胞を傷つけ、皮膚ガンやシミの原因に。
- 4月から増え始め、5月~8月がピーク、9月~3月は比較的少ない。
数値の目安
- 通常の家事、近所への買い物、ゴミ出しなど・・・SPF10-20程度
- 通勤や買い物など1時間以内のお出かけ・・・SPF20-30程度
- 海や山などのレジャーやスポーツ、長時間の外出・・・SPF40~50以上
「PA」について
プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略で、主に長時間かけて肌の弾力を失わせるUV-A(紫外線A波)の防御効果を表します。+の数が増えるほど肌が黒くなるのを防ぐ効果が高まります。
紫外線A波の特徴
- 波長が長く肌の奥の真皮まで届く
- 地上に降り注ぐ紫外線の約95%
- シミやしわ、たるみの原因で肌への影響は深刻
- 雲や窓ガラスを通り抜けやすい性質で曇りの日も日当たりの良い家の中でも対策が必要
- 1年を通して照射量が多く、365日油断できない
- 赤みや炎症が起きにくく気付かない間に肌に悪影響を及ぼす
数値の目安
- 室内、冬、散歩や通勤、ゴミ出し・・・PA+、PA++
- 晴天の日の屋外レジャーやスポーツ・・・PA+++、PA++++、PA+++++
日焼け対策はこまめに
紫外線には種類ありそれぞれ波長の長さが異なり分けられています。パワーのある紫外線B波は、皮膚の表面に届き、皮膚や眼に有害です。
一方、紫外線A波は、紫外線B波ほど有害ではないといわれていますが、長時間浴びた場合は同じように、細胞を傷つけるため、同様の健康被害の原因となります。オゾン層の破壊により、近年地上に降り注ぐ量は増え、大量の紫外線を浴びることによる人体への悪影響が心配されています。
正しい知識をもって対策を行い紫外線から肌を保護していきましょう。日焼け止めの他にもUVカット加工のある衣類や、ビタミン類やリコピン摂取で体内からの日焼け対策も有効です。
気象庁のHPでは、地域や時間帯による紫外線の強さなどの情報が見られます。お出かけ前にチェックしてみてはいかがでしょうか。