防災グッズ、おしゃれに、普段使いに
非常時以外にも使える防災グッズが増えています。しかし、色々備えていても、押し入れの奥底に入れてしまえば、いざというとき使えません。もしもに備えて、普段から使えるグッズを紹介します。
間接照明⇔懐中電灯
半透明のシェード(かさ)を使用している、無印良品のLED懐中電灯。シェードを下にして点灯すると、インテリアとして映える間接照明に様変わり。寝室に置いて夜の授乳や読書に使う、クローゼットの奥や机の下を探すときの明かりとして使うなど、使い道も色々。非常用と感じさせないデザインが好評のようです。
ミサンガ⇔止血帯
外出時に持ち歩ける防災グッズも、作られています。「防災が当たり前の世の中に」をビジョンとする、一般社団法人防災ガールが発売したのは、多機能ミサンガ。
素材には、パラシュートなどに使用されるパラコードという耐久性の高いものを使用。非常時にほどくと約1.5メートルの紐が2本でき、止血帯やデンタルフロスに。また、装着部分には笛がついており、助けを求める際にも役立ちます。
インテリア⇔防災用品セット
「いざ使う時の時間よりも、置いておくことの方が長いから」、備蓄品は家族がいつも集まる場所に置いてほしい。そのためには、見せることを前提にした外観が必要と、外箱にこだわったのが「防災備蓄セットbibo(ビーボ)」。部屋の雰囲気に合わせて選べるよう、外箱は木目調・デニム調・コンテナ柄・ドット柄と4種類用意されています。
また、内容は男性用・女性用・シニア用・キッズ用に分かれ、保存食が異なります。さらに、離乳食などが入ったベビー用もあります。
キッチン用イス⇔簡易トイレ
1995年の阪神淡路大震災では、トイレ事情が劣悪でした。それを教訓として、簡易トイレが開発されました。
実際筆者が購入したのが、マイレットの災害用トイレセット。これに便器になる専用の※ペール缶(18~20リットルの鋼鉄製の缶)も合わせて注文。
ペール缶には便座がセットされていますが、取り外しができるので、普段は付属のクッション付フタを被せてイスとして使用できます。
家族の目につくところにと思い、置いたのはキッチン。これで調理の合間に座ることができるので、助かっています(なぜか、息子も座りたがる)。中にはトイレセットを入れていますが、便座までは残念ながら入りません。そこで、キッチンの上部の棚にあることを家族に伝えています。
災害時、避難場所のトイレ環境が整うには時間がかかることもあるため、一家に一台置いておきたいものです。
内閣府が2016年に実施した調査によると、「災害に備えることは重要だと思うが、災害への備えはほとんど取り組んでいない」という人が50.9%と過半数を占めました。一歩踏み出せずにいる人も、普段から使いたくなるような防災グッズだと気軽に使えそうですね。