地鎮祭や上棟式で知っておきたい「建築吉日」

地鎮祭や上棟式を行うとき、「日取りはどのように決めれば良いの?」と考える方が多いですよね。できるだけ日が良くて「吉」とされる日に行いたいと思う方も多いことでしょう。

さて、この「吉」の日ですが、建築吉日と言うものがあるのをご存知でしょうか?

建築吉日とは

建築吉日とは新築工事などを始めるのに良いとされるお日柄で、「六曜(ろくよう)」や「十二直(じゅうにちょく)」という暦によって決められています。一般的には「大安」は吉の日で、「仏滅」は凶の日という認識をお持ちだと思いますが、建築吉日では「大安」でも凶の日、「仏滅」でも吉の日があります。

六曜(ろくよう)とは

カレンダーに書いてある、「大安」「先勝」「仏滅」などが六曜です。「婚礼は大安が良い」「葬儀は友引を避ける」などはよく言われるので、きっとご存知でしょう。

建築に良いとされるのは、大安、先勝(午前が吉)、友引(お昼以外が吉)、先負(午後が吉)です。

十二直(じゅうにちょく)とは

建(たつ)、除(のぞく)、満(みつ)、平(たいら)、定(さだん)、執(とる)、破(やぶる)、危(あやぶ)、成(なる)、納(おさん)、開(ひらく)、閉(とづ)に12の星で吉凶を表しています。

建築に良いとされるのは、建、満、平、定、成、開です。

 建(たつ) 万物を建て生じる日 柱立て、棟上げ、開店、移転など、すべてに大吉。
満(みつ) 全てが満たされる日 建築、移転、開店、祝いごと、すべて吉。
平(たいら) 物事が平らかになる日 地固め、柱立て、祝いごと、すべて円満。
定(さだん) 善悪が定まる日 建築、移転、開店、新規事の開始など、すべて吉。
成(なる) 物事が成就する日 建築、開店、種まきなど、新規事など吉。
開(ひらく) 開き通じる日 建築、移転、結婚などは吉。

日取りを決めるとき、六曜のみ、十二直のみ、または両方を合わせて決めるのは自由です。

また、日取りを考えるときに参考となるものが他にもあります。それは三隣亡(さんりんぼう)と一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)というものです。

三隣亡とは

六曜や十二直で良いとされる日でも、建築の節目で避けた方がよいとされる日です。
この日から始めると向こう3軒両隣まで災いが及ぶとされる日です。大安吉日でも「三隣亡」の日がありますので注意が必要です。

一粒万倍日とは

一粒の種籾(たねもみ)が万倍にもたわわに実る稲穂になるという意味から、縁起の良い吉日とされています。一粒万倍日は新しいことをスタートするのに良い日とされ、結婚や開業などに最適です。ただし、吉日と重なれば効果が倍増し、凶日と重なれば半減するといわれていますので要注意です。

また、増えて多くなるという意味から、人から物を借りたり借金をしたりするには不向きと言われています。

さて、どの日が建築吉日であるのかはPanasonicの「建築吉日カレンダー」から見ることが出来ますので、検索してみてください。

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