床からアレルギーを防ごう
ハウスダスト・ダニ・花粉などのホコリが引き起こす、アレルギー。床に滞積すると、疾患を起こす可能性も。今回は、床のお手入れ方法を紹介します。アレルギーを起こしにくい家を、目指しましょう。
フローリングの掃除方法
日本アレルギー学会専門医大谷義夫医師によると、「学会としてはぜんそくなどのアレルギー疾患にはフローリングを推奨する」としています。実際、アレルギーが心配な家庭は、フローリングを取り入れていることが多いのではないでしょうか。
それには、掃除の順番を守るのが不可欠。いきなり掃除機をかけるのは禁止!風でホコリが巻き上げられ、ほとんど吸収できなくなります。まずは固く絞った雑巾やフローリング掃除用のウェットシートで拭き、それらを吸着させます。その後、取り切れなかった分を掃除機で吸い取ります。
カーペットの掃除方法
それでも、カーペットはホコリの舞い上がり方がフローリングに比べ少ないため、使用しているご家庭も多いことでしょう。以下に掃除の際の注意点を記します。
掃除機を使用するのは、フローリングと変わりません。ただし、ホコリが舞わないようにゆっくり静かに、繊維を逆立てるようにかけるのがポイントです。あまり強く押し付けると、ダニが繊維の奥へと逃げ込み除去しにくくなります。
ちなみに畳は擦り切れの原因になるので、繊維の目に沿ってかけます。
ダニの餌となる髪の毛やペットの毛は、カーペットクリーナーやゴム手袋で絡め取るのが効果的。
時間があれば、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性の洗剤を薄めて散布し、蒸しタオルでふき取りましょう。足裏の皮脂汚れなどが、取れます。
換気のタイミング
換気にも気を使いたいところです。掃除前に窓を開けるとホコリが舞上がってしまいます。開けたいところをグッと我慢して、ある程度ホコリが取れたら窓を2か所以上開け、風の流れを作り空気中のホコリを押し出すように換気します。
床掃除のタイミング
床掃除に適した時間は、ホコリが床に堆積しているとき、つまり家族が起きる前の早朝か帰宅直後。室内の人の動きが止まると空気の流れも止まり、ホコリが積もります。そこを一網打尽!というわけです。
寝具にも気をつかいたい
床が清潔になっても、ホコリはあらゆる場所に潜んでいます。特に気を付けたいのが寝具。最低でも、毎日掛布団を上げてマットレスや敷布団に空気を通すくらいのことはやったほうがいいそうです。
筆者にとって耳が痛い一言ですが、毎日洗濯と言われているわけではないし、3日に1回くらいは頑張ろうかな…、と思いました。