ハウスメーカー社員が住宅を検討するにあたって考えたこと
こんにちは。高岡砺波営業所の千葉です。
最近、私の家ではオスカーホームの品質管理室による住宅点検をしてもらいました。「入居後23ヶ月点検」です。家を建てると決めたときのことを振り返ると、多数の友人から「なんでお前家建てたの?」と聞かれたことを思い出します。
今でもよく言いますが「富山で結婚するなら、家を建てなきゃいけない」と嫁の祖父から言われました。実際にお客様や先輩などにお話を聞くと「そんな事はないよ」とちょっと笑われる事があります。
震災後変わった「住まい」への考えかた
家を建てるにあたって、皆さんハウスメーカーを見て回りますよね。ハウスメーカーに勤めている私でも、実際5社程度は見てまわりました。
感想として、色々な住宅会社の良い所ばかりを聞き、正直な所、お腹がいっぱいになりました。「デザインが素敵なんですよ」「Q値に自信があります」「価格に自信があります」「広々LDKが自慢です」など、様々な言葉が飛び交います。
一方で、私もですが、こちらの記事にあるように「震災後住宅への思いはどう変わった?」、地元の岩手県では震災後このように意識が変わりました。
- 耐震等級が優れているもの
- 断熱性能がしっかりしているもの
- アフターケアがしっかりとされているもの
デザインや間取りをまず第一に考える方は少なくなっていました。その経験があったからこそ、しっかりとした家づくりをしたいと私も感じていました。
私の岩手県の友達で家づくりをされた方に話を聞くと、「耐震等級3だよ」と当たり前に話をされています。東北では耐震等級と言う言葉はよく聞かれる事であり地域柄、地震が多いと言う事で気にされる方が多いのです。
北陸地方では大きな地震が少ないため、耐震等級とはなにか?とお話をする事があります。実際に起こらなければあまり気にしない物かもしれません。
北陸地方の家は積雪荷重に注意
しかし、北陸地方は雪が沢山降る事で有名です。
その際に、よく出てくる言葉で【積雪荷重】と言うものがあります。簡単に言うと、屋根に雪が乗っていても倒壊しない家なのかどうかと言う事です。私の住んでいる地域では1.5m程降る時があります。隣の方からよく「雪おろししなきゃつぶれてしまうよ」と声をかけてもらいます。
東北の方でも雪おろしは恒例行事です。屋根から滑落して、亡くなられる方もいらっしゃるので安易に思っていると危険ですね。
積雪荷重も考えた耐震性を
皆さんが考える耐震性能を考える際には本来なら【積雪荷重】も見なければいけない事はご存知でしたか?
一般的には耐震試験を行う場合、積雪分を考慮せずに試験をする場合が多いのですが、北陸という雪国を拠点とするオスカーホームでは積雪1.5mに相当するおもりを載せて耐震試験を行なっています。
実際の耐震実験はこちらの動画をご覧ください。
地震が来ないから大丈夫と言うわけではなく、「大雪が積もっている時に、万が一地震が来てしまったらどうしようか。」と保険のような考えに皆さんもなって欲しいなと思います。
私は最終的に自社で建てることにしましたが、単純に(オスカーホームに勤めているから建てた)と言うわけではなく、万が一に備えた家づくりをしたいと思い、オスカーホームで家を建築しました。
皆さんもどこに重点を置くかで色々と変わってくるかと思います。私のおすすめはやはり、万が一に備えての家づくりです。