子育てしやすい家作りー子ども部屋編
前回は、子育てしやすいリビングルームリビングについてお伝えしました。今回は、子ども部屋についてお伝えします。
子どもの「お城」だけど、引きこもって「籠城」にならない部屋作りとは
幼児期
1~3歳頃は、色々な素材や色を見たり触ったりして、五感を刺激させたいもの。
具体的には、天然素材や木材など材質にこだわり、知能や感性を育むカラフルな色彩を使った「プレイルーム」としての役割を果たせるのが理想。持ち家率が高い北陸地域は、都心に比べて子ども部屋にも場所を割きやすいもの。ミニサイズのトランポリン(直径1m前後のもの)や、ミニジャングルジムなどの体を動かす遊具、壁にはがせる壁紙を貼って、思い切りお絵かきができるスペースを作るのもいいですね。
こうすると、子ども部屋でできることと、リビングなど他の部屋でやってはいけないことの、区別を学ぶことができます。
学童期
子ども部屋で過ごす時間が長くなる学童期。部屋作りは子どもと相談しながら作っていきましょう。
まずは好きな色を決めること。壁紙や家具などを同じ色調にすると、落ち着いた雰囲気になり、「ここで過ごしたい」という気持ちが高まります。
家具のレイアウトは、机と本棚を隣にする、ランドセルや学校で使う道具をラック(ランドセルラック)にまとめるなど、動線を短く片付けやすくすることが大切。一方勉強机に向かっているときは、ベッドやおもちゃ箱などを背にして見えない形にすると、勉強に集中しやすくなります。
最近、勉強はリビングで行うため、勉強机がない家庭もあります。それゆえ、ランドセルラックは必須アイテム。ランドセル購入に合わせて、準備するのも良いかも。成長著しい子どものために、家具は長く使えるものを選びましょう。ちなみに筆者の家庭では、子どもの出産に合わせて買った子ども用タンスを10年以上使っています。
思春期
自我が目覚めてくるこの時期。子どもたちが、自分の「お城」に親が入るのを、嫌がるのも当然のこと。無理に入るのではなく、模様替えを提案して、親子でインテリア選びするなど、信頼感を生む関わり方が必要です。
「部屋の換気」と称して、親が部屋に入る機会も作るのも強引な方法ではありますが、子どもの様子を知る・生活の知識を伝えるための一案だと思います。