子育てしやすい家作りーそのポイントは
子どもが生まれると、住まいに求めるものも変わっていきます。どのようなことに重点を置いていけばよいでしょうか。
1.家族存在を感じられるオープンな空間
家族が集うリビングの位置付けは重要。家のどこに行くにも通る場所に配置し、オープンな空間にするのがおススメです。
特に意識したいのが、キッチンからの見晴らしの良さ。母親が料理をしながら、子どもの学校での様子を聞いたり、宿題をみたりできます。親子が別のことをしながらも、お互いの存在を感じられることは、安心と交流を生み出します。
2.効率の良い家事空間
共働きも増え、最近の母親はとにかく忙しい!「時短」家事も叫ばれていますが、まず「家事動線」を見直し、家事スペースをできるだけ一か所にまとめることが大切。
キッチンの隣に浴室・洗面所があれば、料理をしながらお風呂を張り、洗濯もできます。少し子どもが成長したら、子どもだけで入浴させても安心です。また、物干し部屋があれば、天気の悪い日や夜の洗濯も可能に。家事空間を効率良いものにすれば、皆に心にゆとりが生まれます。
3.あると便利な和室
建売住宅やマンションの見取り図を見ていると、洋室がメインでも1室は和室があることが多いです。
赤ちゃんがハイハイするには、フローリングより畳の方が柔らかそう。お昼寝には、布団を敷いて好きに寝返りできて気持ちよさそう。他に、おむつ交換のスペースにしたり、冬はコタツを置くことも。
主流な配置は、リビングとつなげるもの。キッチンから和室が見えるので、安心感があります。引き戸を占めると、独立した空間になるので、お客様を通したり、大きくなった子どもの「隠れ家」にも。日本人はやはり、畳の活用法を良く知っているようです。
4.籠り過ぎない、子ども部屋
子ども部屋は寝るためのものとし、勉強やくつろぐ場所はリビングにする家庭もあります。そうすると、自然子どもは家族の近くにいる時間が長くなり、会話やコミュニケーションも豊富になります。
子ども部屋が子どもの生活の中心にならないよう、工夫をすることが大切です。たとえ、スマートフォンを触っていても、リビングだと親の目があるので安心です。
北陸ならではの意見も
オスカーホームでは北陸地方で共働きが多いことを考えて、女性社員が集まって家事や育児においてあったらいいなと思うことを座談会で話し合いました。こんな意見が出ました。
- 雪国だから、雨具・除雪道具を玄関スペースに置けたらいい。床が土間だったら、便利。
- シーズンごとに交換するタイヤの置場スペース(2台以上分)が必要。
- 車から降りたら買物した重い荷物を最短距離で室内に運び入れたい。
- インナーガレージだと車からの乗降りに傘を差さなくてもいいので便利。
- 車の乗降りの際に車の屋根に積もった雪を取るのが大変なのでインナーガレージがいい。
など、北陸ならではの意見です。
子育て世帯の住まいは、家族のふれあいと、機能的な家事空間を作ることを大切にしていただきたいです。