いざという時に備えよう。知っておきたい119番通報のポイント
もし、あなたが火災に見舞われたり、救急要請が必要なときが来たら、落ち着いて119番通報できますか?いざという時に備えて、手順を確認しましょう。
これだけは必ず伝えよう。
局番なしで「119」にダイヤルします。これは、固定電話・公衆電話・携帯電話やスマートフォン、皆共通です。
通報すると、以下のように119番受付員が必要なことを順番にたずねます。落ち着いて答えましょう。
受付員 | 「火事ですか、救急ですか?」 |
通報者 | 「火事です」 |
---|---|
受付員 | 「場所はどこですか」 |
通報者 | 「〇〇市○○町〇番〇号です」 |
受付員 | 「あなたの名前と、今かけている電話の番号を教えてください」 |
通報者 | 「私の名前は〇〇○○です。電話番号は△△△-△△△―△△△△ です」 |
これは一例で、通報内容や通報される方の状況によって質問が変わることがあります(救急の場合、「どうしましたか」と聞かれるので、「○○(誰)が○○○○した」と答えます。
参考資料:消防防災博物館 119番通報の方法
119番通報する際の注意点。携帯電話・スマートフォンの場合
年々、携帯電話・スマートフォンからの119番通報が増加しています。これらは通報者の所在地が分からない場合が多く、災害発生場所を特定するのに時間がかかります。注意点として、
- 携帯電話・スマートフォンから、かけていることを伝える。
- 付近の目標となる建物や住居表示版などで、住所を確認する(位置情報サービスを「オン」に設定すると、場所の特定がしやすい)
- 通報後しばらくは電源を切らず、現場近くの安全な場所に避難する(詳しい場所や状況を確認するため、受付員から折り返し連絡がくる場合がある)
参考資料:『広報 とうきょう消防第27号』(平成29年10月22日発行)「スマートフォン・携帯電話からの119番通報のポイント」
119番通報する際の注意点。公衆電話の場合
最近、見かけることが少なくなった公衆電話。それでも災害時には大いに活用できるので、使い方を覚えておきましょう。
公衆電話からの119番通報は無料です(硬貨、テレホンカード不要)。但し、電話の種類によって使い方が異なるので注意が必要です。
- 緑、黄色の電話機は、緊急通報ボタン(前面にある赤いボタン)があり、それを押して119番通報する。
- ピンクの電話機は、緊急通報ボタンはない。建物の中にあるので、そこの管理者に申し出て鍵で切り替えてもらってから、119番通報する。
その他、公衆電話からの通報であることを知らせることも必要です。
(余談ですが、筆者は緊急時に備えテレホンカードを1枚財布に常備しています)
実際その場に遭遇すると、気が動転してしまいますが、「聞かれたことに答える」というスタンスで、時には深呼吸をしながら落ち着いて正確に答えましょう。
ただし、火災で通報している場所にまで煙や火が拡大するなど危険が迫っている場合は、すぐ避難しましょう。