子どもに整理整頓を身につけてもらう方法
「子どもが片づけできなくて……」このような悩みを抱える親は、少なくないでしょう。今回は、子どもでも簡単にできる整理法や、ヤル気を起こさせる言い回しを紹介します。
目次
「片づけなさい」ではなく「区別しよう」
「子どもに『片づけなさい!』は禁句です」なんていわれたら、正直親として困ってしまいますね。整理収納アドバイザー大法まみ氏によると、
「整理整頓ができるということは、必要なものをきちんと区別して分類ができるということです。それは、物事にきちんと優先順位がつけられるということであり、大人も同じですが無駄を無くし頭の中が整理できていることでもあります。(中略)一人できちんと片づけができるようになるのは、小学校高学年くらいから。それまで親の声かけやサポートは重要です。」
引用:日本経済新聞夕刊2016年11月1日「子どもに整理整頓させるには」
とのことです。つまり、幼児・小学校低学年の間は、ただ「片づけなさい!」といっても、どこに何を片づければよいのか分からないようですね。
そこで効果的なのが、「区別しよう」という言葉です。
モノの区別はどうやってする?
まず、使うものと使わないものに分けてもらいます。
1. 使うものの片付け方法
・用途や使用頻度別に分け、収納場所を子どもと一緒に決める。
・種類ごとにラベルを貼って分類する。
・よく使うものは、出し入れしやすい場所にしまう。
2. 使わないものはどうする?
使わないものの3つの基準 | |
---|---|
今は使わないけど、すぐに捨てられないもの。 | →「考え中」のラベルを貼った箱に |
使っていないけど、大切なもの。 | →「宝物」のラベルを貼った箱に |
捨てていいものや壊れているもの | →ゴミ箱へ |
年齢に合わせた収納方法に気をつけて
上記の表にラベルと書きましたが、これは箱やファイルなどに、おおまかな分類をラベルに書いて貼りつける方法。文字が読めない幼児には、絵や写真をつけてもいいです。
小学生になると、プリントや教材が増え、机の上が書類の山になってしまうことが。こんなときに是非活用したい方法ですが、注意点として細かく分類しすぎると子どもが自分一人で整理できなくなるので、「宿題」「ママに渡すプリント」「それ以外」など、あくまでシンプルに。
他人に協力してもらうのも手
手を変え品を変えても、親にあれこれいわれるのは子どもにはやはり負担。そういうときには、他人に協力してもらうのも一つの方法です。最近は、家事代行業者で整理収納プランを設けているところもあります。
北陸地方の場合、福井市の家事代行サービスのスマイルでは、「子どもの片付け家庭教師サービス」があります。「3S(整理・収納・清掃)コーディネーター有資格者の指導の下、幼少時から片付け意識と考えを学び、判断力や決断力を身につけます」ということです。
料金は、3時間からの利用で15900円(税別)で、対象エリアは福井市・大野市・勝山市・鯖江市・あわら市・越前市・坂井市・永平寺町・池田町・南越前町・越前町です。
大人でも苦手意識を持ってしまう「整理整頓」。子どもならなおさらです。まず、自分で元の場所に戻せたら、褒めてヤル気を上げましょう。ここに書いたことは、大人でも活用できることです。
年末まで残りわずか!大掃除の前に、親子で整理整頓上手を目指しませんか。