徒歩所要時間(徒歩◯分)はどう決まる?不動産の徒歩時間の秘密
不動産会社や住宅サイトなどで表示される「徒歩◯分」。実際には表示されている徒歩数よりも長くかかる気がすると感じる方はいませんか?この時間は各会社が実際に歩いて計測している…わけではなく(笑)実際にルールが決められているのです。
徒歩所要時間(徒歩◯分)の決め方
不動産広告で徒歩所要時間(徒歩◯分)を表示する場合には、不動産の広告を規制する「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」により、徒歩1分が80mに相当するものとして計算することが定められています。(不動産の表示に関する公正競争規約第15条第11号)
さらに詳しくいうと、徒歩所要時間は次のルールで算出します。
ルール | |
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1 | 直線距離ではなく、道路に沿って測定した距離(道路距離)をもとにします。 |
2 | 道路距離80mを徒歩1分に換算します。 |
3 | 80m未満の端数が出たときは、切り上げて1分とする。例えば、道路距離が100mならば、徒歩所要時間は「2分」となります。 |
4 | 駅からすぐに物件があるときでも、「駅から徒歩0分」ではなく、「駅から徒歩1分」と表示しなければいけません。 |
5 | 車両通行量が多い道路や鉄道などを越えるために、横断歩道・歩道橋・踏切りを経由しなければならないときは、それを経由するために余分に歩く距離を含める必要があります。 |
6 | 横断歩道や踏切り等を横断するとき、信号待ちの時間は考慮しなくていいです。 |
7 | 坂道があるために実際に歩く時間が長くなるときでも、やはり道路距離80mを徒歩1分に換算します。 |
ちなみに、1分が80mという基準。この基準は、実際に健康な女性がハイヒールのサンダルを履いて歩いた平均の分数を計測して決められたそうです。
この時代の平均分速が80.3mだったことから【徒歩1分=80m】という基準ができたと言われています。昔の女性って、早足ですよね!