忙しいときには、頼んでみよう。家事代行サービス
最近テレビやネットなどで、目にする「家事代行サービス」。ただ、実際利用したことがある家庭は、まだまだ少ないようです。共働きが増えている現在、サービスのことを正しく知って、上手に利用してみませんか。
家事代行サービスを国が支援
2011年の総務省の社会生活基本調査によると、1日の家事関連時間は妻5時間4分に対し、夫はわずか46分。共働き家庭だけでみても妻の家事関連時間は、夫の約4.7倍となっています。
家事や育児の負担が女性の活躍の妨げになっているとして、国は2014年から家事代行の普及促進に着手。経済産業省は2015年、「家事代行サービス事業者ガイドライン」を作成。事業者が作る全国家事代行サービス協会とともに、事業者の認証制度を進めています。
目にする機会が増えたのには、このような背景があったのですね。
利用の現状
では、利用の現状はどうでしょうか?
野村総合研究所が2014年に実施した調査では、
- 「サービス利用経験があり」3%
- 「サービスを知っているが利用したことない」70%
- 「知らない」27%
でした。利用は確かに少ないですね。しかし、知っている比率は予想外の高さでした。国が支援することで、知名度は確実に上がっているようです。
利用しない理由の主なものが
- 「他人に家の中に入られることに抵抗がある」47%
- 「所得に対して価格が高い」45%
- 「必要性を感じない」39% (複数回答)
とあります。「本来自分でやるべき家事を、お金を払い、他人を家に入れてまで任せるのは良くない」そのような考えが、根強いのかもしれません。
しかし、共働きに加え・育児・介護と、女性を取り巻く環境は多忙で、猫の手も借りたい状態。今でも十分頑張っているのですから、「怠けているかも」という認識を変えてみませんか?
選ぶときのポイント
選ぶ際に頭入れておきたいことを、以下に記しました。
1) 1回の利用は何時間からか。(2時間以上の場合が多いので、1時間の金額に惑わされないように)。 |
2) 交通費は別途請求されることが多い。 |
3) 家族の不在時に対応してくれるか?その際の鍵の管理は? |
4)損害保険料が込みか? |
5) 一時利用か定期利用かで、1時間あたりの単価が変わってくる。どういう利用がしたいか、生活スタイルを振り返る |
6) トライアルプランやお試しコースがあるか? |
7) 1カ月の上限は事前に決める(各家庭の収入によるが、定期プランで1カ月20000円台が無理のない範囲では?) |
などなど。その他、スタッフの人柄や対応は、いうまでもありません。
ある利用者(共働きの母親)は「週末の時間が自由になった。家族も家がきれいになって喜んでいる」と話しています。「家事代行サービスは、家族や自分の幸せのための投資」と考えれば、利用に一歩踏み出せるのではないでしょうか。