インテリアデザインアドバイザーが教えるダイニングテーブルのかしこい選び方
ダイニングテーブルは、食事を食べるだけの場所ではなく、何らかの作業をする場所だったり、子供たちが勉強をする場所だったりと何かと多用しています。これから購入しようと思っているなら使い勝手のよい素敵なダイニングテーブルを選びたいですね。
ダイニングテーブルは家具の中でもかなり大きい部類に入ります。その存在感はとても大きく、置く場所によっては雰囲気を決定的にする影響力をもっています。価格や大きさなどを考えても絶対に失敗したくない買い物ですよね。今回はダイニングテーブルの上手な選び方を紹介します。
4人用のメープルのテーブル
目次
ステップ1.ダイニングテーブルを置いた後のライフスタイルをイメージする
ダイニングテーブルを置く空間や、実際にダイニングテーブルに集う人数は?
食事やちょっとした作業をする、お客様をお迎えするなどイメージしてテーブルを置きたい場所を考えます。
ダイニングには、テーブルやイスの大きさに加え、イスを引いたり、人が通るためのスペースを確保する必要があります。室内の寸法を確認して家具の配置を決め、快適に暮らせる動線をつくりましょう。
ダイニングテーブルは基本的に食事をするという目的があります。しかし、部屋の広さや形は様々で、アイデアによっては違う使い道ができることもあります。
例えば、4人家族でも6人用テーブルを置き、空いたスペースをパソコンデスクとして使うなど、考えればアイデアはたくさん浮かんできます。ダイニングテーブル&パソコンデスクと二種類置くよりスペースが有効に使える場合もあります。
ステップ2.ダイニングテーブルの形や大きさを考える
置く場所を決めたら「置けるサイズ」と「置きたいサイズ」の二種類をメモしておきます。
- 置けるサイズは物理的に置ける最大のサイズを、椅子(可動範囲)も含めて考えます。
- 置きたいサイズは家族構成やその他の要因を考慮します。
人数やいつもの料理のお皿の数・お皿の大きさなどを考えて置ける大きさのテーブルかお皿を検討することが重要です。小さいお子様の場合、成長後も使える大きさで考えましょう
人数 | テーブルのサイズ目安 |
---|---|
1~2人用 | 幅と奥行きともに80㎝ 以上のものがおすすめ |
3~4人用 | 幅は120㎝ 以上必要 |
5~6人用 | 幅180㎝ 以上 |
7~8人用 | 幅220㎝以上 |
円形テーブルは、長方形に比べて占有面積が広いので、スペースが十分に確保できない場合は長方形がおすすめです。短い1辺を壁やカウンターにつけると占有面積はより少なくなります。幅にゆとりをもってお選びいただくと、お客様やご家族が増えた場合に対応できます。
テーブルを選ぶときの注意点
その他に天板の大きさで気をつけたい点が、
- 隣の人と肘がぶつからない広さ
- テーブルの中央に置く調味料に手が届く
- その他の使い方をするかどうか、などです。
広々な4人用のオークのテーブル
ステップ3. テーブルの高さを考える
テーブルの高さでどのような違いが出るでしょうか。ポイントは以下の点です。
- 食事は高いほうが楽
- パソコンなどに使うときも高いほうが楽
- 晩酌やアフタヌーンティーを楽しむなら低めがいい
- 子供が小さいうちも低いほうがいい
- 子供用チェアがあるならそれに合わせる方法も
テーブルの高めがいい点
ダイニングテーブルの高さは大体70cm前後ですが、食事やパソコン使用時などは高めのほうが楽です。
ただ、天板が高いということは椅子の座面も高いということなので、足が床につくかも大事になってきます。深く腰掛けて届かなくても、やや浅めに座ってかかとがつく程度ならOKです。
テーブルの低めがいい点
逆に低めがいいのは、晩酌、読書などダイニングテーブルで思いっきりリラックスする時ですね。リラックスタイムではテーブルが低めのほうがよりリラックスできます。
また小さな子供がいるときは、なにかと低いほうが安心の場合があります。子供用のチェアがあるならそれに合わせて考えてみる方法もありますね。
存在感のあるウォルナットのテーブル
ステップ4. 部屋や好みにピッタリの素材や色を選ぶ
ダイニングテーブルを設置する部屋の雰囲気とダイニングテーブルの色柄を考えて選びましょう。
材質は基本的に「木製」がおすすめ。ガラスのオシャレなものもありますが、ガラスの食器を置いた時の音が気になったりと想像以上に気になります。子供のいない若いカップルやオシャレ最優先の人はいいかもしれませんが、家族で使うなら「木製」が基本ではないでしょうか?
木には次のような種類があります。
木材の種類 | 特長 |
---|---|
パイン | 白っぽくて明るく柔らかめ。節が多く素朴な雰囲気 |
ウォールナット | 濃いこげ茶。木目がはっきりし硬い手触り |
チェリー | 薄いブラウンで使い込むと味わいが出やすい |
オーク | 白または赤味を帯びており硬くて粗い手触り |
杉 | 木目が強く柔らかい。個性がある |
ホワイトアッシュ | 白っぽく細かい木目。弾力性・耐衝撃性が高い |
メープル | 白っぽく硬めの手触り。美しい光沢がある |
部屋のドアや建具の色味と合わせることで、全体の印象がまとまりやすくなります。
次回は椅子の選び方を紹介します。